知人の集まりの中で座右の銘は何ですかと聞かれました。普段あまり考えることのないテーマでしたが、ふと「継続は力なり」という言葉が口をついて出てきました。
昨今は仕事でも何でも自分に合わないと思ったら即辞めて次を探す、というのが当たり前の風潮があると聞いたことがありますが、私などはなんと勿体ないと思ってしまいます。会社が変わっても、周りの人が変わっても自分が変わらない限りどこに行っても同じではないかと思うからです。今一度踏ん張ってみると何かしら得るものがあるかもしれませんね。
「継続」がどんな力になるものか、『のぼかん』で検証してみたいと思います。
【継続】
のぼかんの六つの形分けでは受け入れの形となり、圧力や情報を常に上下から受け入れては流すことを繰り返し検証してやがては吟味する力となる発想法があるとします。
次に字の理論で観ていきます。
まずは左側上部に「ノ」を書き右上から必要な情報を素早く取り入れ、「丶」でそのすべてを受け止め、次に同じように右上より長く勢いのある「ノ」で情報を取り入れ、続けて「一」を書きこれにより保守の質の空間を作り、「丶」で閉じてこの空間で検証し育みます。
ここまでが「幺」となり、これは右上方向に間口が二つでき、まずは上の空間で識別した結果を受け更に下でも情報を取り識別を重ね、この間口でも先の情報を観察し取り入れより細かな情報を検証する部と考えます。
次に下部に縦線「亅」を書き上部の意図を明確に意思とし、これを中心として左右に「ハ」を書くことにより下方向に間口が二つできます。ここでは「亅」の世界を更に左右に識別し検証するとし、下方向に明快に広がりを持って展開し、それを「糸」全体の結論とします。
次に空間を置き右側に「ソ」を書き、「糸」で意思としたことを基本に自分の価値観にあった情報などを幅広く取り入れ、左右向き合い検証しながら内に集約します。それを「一」でそのまま受け止め検証してその幅を決め、また他の圧力情報をも受けながら精査していきます。その真ん中あたりより「丨」をクロスさせ瞬時に左右の空間の識別をし、これにより先の情報や周りの情報を受発信しながら左右バランス良く両面でチェックし明確な意思とします。
「ソ」と「十」で意思とした事を下部左側「ノ」で左斜め下方向に勢いよく流しながら展開し、更にここでの左右のバランスを取るかのように右側の「丶」で右下方向にも展開し、「十」の下部で情報を更に細分化すると考えます。
次に「米」の左側に「丨」を書き、これまで意思としたことを更に明確に固め、続けて「一」を書いて「米」を乗せ、左側や下からの圧力から守り、保守の質の方向性でその全体を主張すると考えられます。
次に「継」の全体を空間を置いた下部左側の「ノ」で受け、取り入れ「丶」でそのすべてを受け止め更に同じく右上より「ノ」で情報を取り入れ、続けて「一」を書き空間を作り「丶」で閉じて検証します。これは右上方向に間口が二つ順にあるとし、まずは上の空間で識別した結果を受けながら更に下でも情報を取り識別を重ねるとし、またこの間口でも先の情報を常に観察し取り入れ、より細やかな情報を取得しては検証する部と考えます。
次に下部に縦線「亅」を書き上部の要点を抽出しこれを中心とし、左右に「ハ」を書き下方向に間口が二つできます。これは「亅」の世界を更に左右に識別し検証するとし、それは下方向に明瞭かつ広がりを持って展開する意図と解釈でき、それを「糸」全体の結論と位置付けます。
更に空間を置き右側に「一」と書きここまでのすべてを受け止めるとともに更なる上からの圧力や情報より逃げる事なく受け止めます。その中で必要とした事は受け取り不必要な事は跳ね上げ、あるいは左右にと排除します。
この「一」の真ん中に「|」をクロスし、「十」として取った情報を左右上下に仕分けすると考えます。その下に短い「一」を書き「士」となり、同時に左右上下の均等な識別の世界となります。「士」ですから上の「十」で仕分けした世界を短い「一」で集約するとも要約するとも観て、この部のためらいのない明快な強さ、意思とも考えられます。
「士」での意向を「冖」で受け取りこの内を育みます。「士」の下部の「一」と「冖」とは並行で流れが合うことから「士」の意思をそのまま受け取ると考えます。
「冖」の下に「丿」を書き、革新の質の方向で勢いよく明快に表現するとし、「乚」で保守の質の方向へ丁寧でプライドをもって表現し展開するとします。
つまり、左右への方向性により、これまで検証を重ねてきた結果を絞り込み集約した世界を、内側から外側に明快に出し表現するということになります。
「継続」をまとめますと、まずはその現実にあって来る情報をしっかりと取り入れ、ひたすらチェックを繰り返しては検証し、周囲をよく観察しながら吟味、精査した確実な内容をテーマとし、決めたことにあらゆる想定をしては備え、更に来る情報をしっかりと取り入れ、なおもチェックを繰り返しては検証し、その結論とするところを明快に理解し、その立ち位置にあって更なる検証を重ねては、その意図とするところをはっきりと主張し表現し展開すると考えます。
「継続」とは、緻密な検証と計算力と冷静な判断力に裏打ちされた結果を、主張の強さとして出していく、つまりその前提とすることの本意とする情報の世界をきちんと理解しては判断して、その内の全体像を徐々に明快にバランスよく展開していくことともいえますね。
何事もきちんと検証を重ねては理解することが大切だと、また勉強させていただきました。
今月もありがとうございました。
誰もが理解出来そうで、いざ使うとなると難しい言葉の一つに『プライド』があります。
自分自身に対して用いるものではないし、かといって他人の評価に用いるには「上から目線」も否めません。
それでも日常の中の会話に時折挟んでしまう言葉でもあります。安易に使えないとわかっていても、つい使えそうな印象を持つのは何故でしょう。今月の文字の再発見のテーマとして取り組んでみます。
『プライド』の意味合いをネット検索すると、自分の才能や個性、また、業績などに自信を持ち、他の人によって、自分の優越性・能力が正当に評価されることを求める気持。また、そのために品位ある態度を崩すまいとする事などが載っていました。
今月はこの『プライド』の文字をテーマとします。
『プライド』
のぼかん六つの形分けではかけ形となり、受け身の形と攻撃の形が上下にありこの二つの要素を持っていると考え、バランスの良さや冷静さ、使い分ける器用さもあると観ていきます。
次に字の理論では「一」を左から右方向に向けて書き、その場の現実的な圧力や情報を一旦受け止め並べ検証し、その右より鋭角に左下へ向けて書く「ノ」にて「フ」とし、選択した内容について革新の質を構築し勝ち気な方向性を示します。その「フ」の右上に書く「゜」にてここまでの流れを自己完結すると同時に、周りにはわかりやすくその姿勢を示すとします。
続く「一」で「プ」で決めた方向性についての情報をそのまま受け止め検証するとし、一拍置き横からの情報を共有しながら「フ」を書き「ラ」とし、ここまでの情報の検証を繰り返し再度取り組む方向性を確認し、「プ」についての理解と納得の努力を惜しまない姿勢とします。続いて「ラ」の流れに「ノ」を沿わせ、ここまで準備した事をより明快な意思とし、この重心の取れる位置より「|」を降ろして「イ」としその現実にあった判断力で対応すると考え、続けてその「イ」までの意向を「|」で更に一本に取り絞り込み、自分の揺るがない意思としていこうとします。
この右側に短い「ヽ」を書き「ト」とし、保守の質を構築し情報を大まかに上下に整理し主張すると考え、その右上に順々に書く「〝」で周りの情報を繰り返し確認しながら同時にアピールを重ねていくと理解します。
大まかにまとめますと、現実的な情報をしっかり受け止め検証してから、取り組むと決めた事に対して勝ち気に自分らしく展開すると決め、その事についての努力を重ねつつ、見い出した明確な意思を固めながら、自分らしさを確立していくとなりますね。
ですから、多くの個性が同じ環境にいても、どの内のどの分野をどの程度選択しそこに集中していくかで、一人ひとり皆プライドの有り様や持ち方が変わるといえそうですね。
まさに、プライド=その人の個性とも言えると考えられます。
『プライド』の文字を分析してみて、私自身が私自身を知り認め、そこに納得して活す努力を続けるからこそ、自分自身であると主張出来る訳で、この個性を自分で磨き続けていく事こそが、自身のプライドに自信が持てる時だという事もよくわかりました。
自身に問いかけ続け、その精神性を維持安定させていくにも「個性の理解」が必要で、それが結局、自他共々の『プライド』であるとまとめられました。奥深い思考の世界に、大いに安心させられ励まされ、心から感謝しています。
先月末に次女は18歳の誕生日を迎え、この春から専門学校に通い始めます。長女を出産し子育てがスタートして23年、ようやく次女も成人となり私自身の子育ても一区切りついたように感じました。これから先の自分自身の人生を考えていく上でも、今は大きな節目の時期だと思います。そこで今月は「節目」の文字を分析することで、今後の参考にしていきたいと思います。
『節目』
のぼかんの六つの形分けでは受け身の形となり、主張を決める為の情報を受け入れてから自分の考えをまとめ、それからの行動なり意思表示に移す、と観ていきます。
次に字の理論で観ていきます。
一画目「ノ」で今の自分に必要な情報を素早く取りまとめていきます。
次に「ノ」の真ん中辺りから「一」を書き、「ノ」の意向に沿いながらも現実を逃げることなくしっかり受け止め検証し必要なものだけを取り入れていきます。
そして「一」の真ん中辺りから「丶」を書きここまでの考えをまとめ、同時にその空間を瞬時に左右に仕分し冷静に確認し続けているとも考えられます。
この「ケ」に似た部の右側に少し空間を空け「ノ」を書き、更に新たな情報を取りまとめます。
次に「ノ」の真ん中辺りから「一」を書き、更に新たな情報なり圧力を受け止め検証を重ね、更に「一」の真ん中辺りから「ノ」を書き、取り入れたものの中からこうと確信したことを勢い良くまとめ、同時にこの空間も瞬時に左右に仕分けしここまでを確認し続けていきます。
この「竹冠」では今自分に必要な情報を積極的に取り、現実を受け止め情報を仕分け判断することを繰り返していきますのでとても慎重さがあり、全体的には情報を細かくチェックしながら絞り込んでいるようにも見えますね。
この「竹冠」の下に少し空間を空け左下に「一」を書き、ここで一旦全てを受け止め並べ検証し、続いてその左端から「丨」を書きしっかり範囲を定めていきます。
その空間の真ん中と下部に「一」を書き「ヨ」とし、この空間を上下に仕分けし、ここでは時間をかけながら考えを上から下へと整理する発想法とも言えますし、一つのテーマに対して深めていく発想法ともなります。
続いて「ヨ」の左上から「レ」を書き、この部全体では保守の質となり自分の思いを大切にする保守的な発想法での展開となります。
「レ」の最後に「丶」を書き、ここで別の角度からもしっかり確認しまとめているとも言えますね。
次に、少し空間を空けて右側に「つ」に似た部を書き、上辺でしっかり情報や圧力などを受け止めその範囲を定め取り入れた後、この左側に「丨」を書き明快な意思を示していきます。
「卩」全体では保守の質で下方向に間口が空いていますので、大まかにまとめた事を下方向には出していけるとも言えますね。
「節」で考えまとめた事を基に、一画目「丨」で明快な意思を示し、その上部より「一」「丨」と書き「冂」とし、ここでしっかり範囲を定めていきます。
そしてこの囲いの中を縦に「一」を二本書き上中下と三等分し、最後に「一」を書いて閉じ「目」となります。ここでは一つのテーマに対してじっくりとろ過する感覚で時間をかけて考えを深めていきながら自らが納得した上で行動していくと考えられますね。
大まかに「節目」をまとめてみますと、その現実においての意思や判断に応じて積極的に情報を取り、その意向に沿いながらもきちんと判断する事を繰り返していく慎重さを持ち、情報や状況を見極めながら絞り込んでいくとも考えられますね。
そして自分の気持ちに正直にじっくり向き合い考えながら大まかな方針を定め、その中で自分のやるべき範囲をしっかり定め、周りの状況に左右されることなく自分のペースでしっかり整理し納得して進んでいくことだと理解できました。
ですから、私なりの「子育てを終えられた」という状況にあって、先ずは情報を取り細かく検証し判断しながら自分がどうしたいのかをじっくり考えていく中でも日々いろいろな事が起こり周りの状況も変化していく中、ブレることなく自分の方針を決め、優先順位をつけて確実に一つずつきちんと進めていくことが大切だとわかりました。
節目の時こそ焦らずじっくり時間をかけて一つ一つ丁寧にやっていこうと思います。
ありがとうございました。
コロナ禍が明けてからは、出不精の私でもピアノのコンサートやイベントに行くようになり、プライベートを楽しめる機会が増えました。いわゆる『推し活』という楽しみができたのです。昨年は、デイナーショーで同じテーブルになったご縁でお友達も増えました。それまでは独りで会場に行き、独りで楽しんで帰っていたので、この年齢になって共通の話題で盛り上がれる新しい友ができるとは思いもしませんでしたが、はやり嬉しいものですね。自分と同世代でも活き活きとしている皆さんと触れ合うことで新しい世界の発見があり、しばらく忘れていたことを思い出すこともでき、モヤモヤするばかりの生き方から少し解放されたような気がします。
ということで、今月は「友」という文字を分析し検証したいと思います。
「友」とは、漢字ペディアには以下のように書かれていました。
①とも。ともだち(友達)。
②ともとする。仲がよい。親しい。
のぼかんの六つの形分けでは「直情の形」
外にも内にも何時でも何処でも状況に関係なく自分のスタイルを通す。
終始一貫した姿勢があるとします。
字の理論で観ていきますと、まず上部にある「一」で上からの情報や圧力を堂々と受け止め、取り入れるか流すかの判断をはっきりします。次に「一」で取り入れたことに革新の質の「ノ」を交差して書き、自分の価値観に合うように確認しながら必要なことを勝ち気に取り入れ、自分の思いを出し切りますが、その取り入れ方には柔軟性もあると観ることができます。この「ナ」では、左右上下の世界を構築し「ナ」の右下側は、保守の質の展開となり、基本や方針を大事にする空間となります。続け「ナ」の世界で守られるように書く「フ」は、まず「一」で上部「一」を含め新たな圧力や情報を受け止めて再確認し「ノ」で必要なことを勝気に取り入れると同時に「ナ」の「ノ」で出し切った思いと合わせ後押ししていると観ることもできます。
そして、やや緩やかな曲線の「\」を交差して書き、取り入れた情報を保守の質により基本や方針を大事にしてチェックして左右のバランスを取りながら支えるようにして固定し、柔軟に対応すると言えます。また「友」の中央にできる「▽」のように見える自由な形の空間は、型に嵌まらない独自の自由な発想で、仕切りがない空間なので大らかで細かいことは気にしないと観ることができます。
「友」を大まかにまとめますと、まずは情報や圧力等を堂々と受け止めて、自分の好みに合う情報を優先して柔軟に取り入れ、自分の強い思いを勢いよく出して確認を重ね、基本や方針を大事にしてチェックしてバランスを取りながら、型に嵌らず独自の発想で大らかに展開するということ。
やはり、自分と好みが合う人は、友人として居心地が良く大事にしたいと思いますが、好みが合うだけで基本やルールが守れない人は、友人にしたいと思いませんよね。しかし、本当は少し苦手と思いながらも何となく合わせてバランスを取りながら友人の振る舞いをすることがあるかもしれません。それは、子どもでも大人でも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
「友」という文字は、アンテナ的要素が強い字です。周囲に対して常に気を配り柔軟に対応することが苦手な人は、友人作りが大変かもしれません。
4月から環境が変わり一時的に孤独を感じる人もいると思いますが、新しい環境で自分に合った「友」が早くできると良いですね。
ありがとうございました。
新入生のランドセルが春光に踊る季節となり孫もピカピカの一年生になります。
「一年生になったら友達100人できるかなあ」と歌がありますが、100人とまでは言いませんが保育園の友達のみならず小学校でも友達できるといいなと思っています。
私も幼稚園から高校まで一緒で今でも良き相談相手になってくれる親友と呼べる友達がおります。
これまでそれぞれが色々な環境の変化があった中、それでも変わらず心の支えになってくれています。
「親友」を調べてみたところ
互いに心を許し合っている友
しばらく会わない時期があっても会えば時の隔たりなどまるで感じず、すぐにブランクを埋められるのが親友
とありました。
そこで、のぼかん的に観たらどうなのかと思い今回は「親友」について文字の分析をしていきたいと思います。
「親友」
のぼかんの六つの形分けでいうと受け身の形となり主張を決める為の情報を受け入れてから自分の考えをまとめる。それからの行動なり意思表示に移すと観ます。
次に字の理論で観ていきます。
まず「ヽ」のアンテナ的要素で上からの情報や圧力を取り入れ、その考えを下の「一」で堂々と受け止めチェックし必要なものは取り入れ不必要なものは跳ね返したり左右に流していきます。
その下真ん中より左側に「ヽ」を書き向かい合う真ん中より右側に「ノ」を書き、その下に上よりも少し長めの「一」を書くことで「立」となり、ここでできた空間に上からの情報を集約し検証し育みます。次にその下一拍置いたところへ「一」を書き上からの現実的な情報や圧力をあるがままに受け止めては検証し必要なものは取り入れ不必要なものは左右に流していきます。続いて「一」の真ん中あたりに「I」をクロスさせ、直角的で生真面目に左右上下に仕分け検証します。そのクロスしたところから左側へ革新の質の「ノ」を書きこれまでの情報を二つに仕分け、右側の保守の質の「乀」を書きこちらも二つに仕分け細分化しながらバランスを取り思いを出していきます。
次に先でまとめた考えを「I」で先ずは意思とし新たな圧力や情報を受け、続いて「一」「I」で三方囲いとし範囲を決めこの内の世界に情報を取り入れます。
この内の中に「一」を二本書き更にその下を「一」で閉じます。
ここで「目」となり取り入れた情報を上・中・下のように時間的推移のもと理解を深めていき、これまでのことを整理し自分の中でひとつのことを検証していくと観ます。
「目」でまとめたことより意思とすることを「目」の下の真ん中より左側へ革新の質の「ノ」を書き勝気に迷いなく展開して、次に真ん中より右側に「乚」を書き保守の質で規則やルールも大事にしっかり自分が納得するようにまとめながらプライドを持って表現していきます。
続いて「親」の考えを基に「一」で上からの情報や圧力を堂々と受け止めチェックし必要とするものは取り入れ不必要なものは跳ね返したり左右へ流していきます。
次に「一」の真ん中少し左寄りに革新の質の「ノ」をクロスさせ瞬時に今必要な情報を取り入れ不必要なものは流していき、ここで「ナ」となり左右上下の識別を有する世界となります。
この「ナ」の右下部に革新の質の「フ」を書き自分の中で範囲を決め「フ」の左端より保守の質の「乀」をクロスさせ左右バランスを取りながら柔軟に表現していくと観ます。
ここでできた「又」には空間がありますので、外から内の世界はわかりにくく守られた世界で考えることができますが、この空間には仕切りがなくおおらかで大胆だとも言えますね。
おおまかに「親友」をまとめますと、現実的な情報を受け止め自分らしく時間をかけて納得するまで検証し得た世界を前提として、その状況において柔軟にバランスを取っていくと観ます。
つまりは「親友」は、お互いが経験を積み重ね続けることで各自が納得ができる価値観や世界観を持ちながらも常にバランスを取り合うことで、それがさらなる信頼関係を築くことに繋がっていくということでしょうか。
「親友」だから何を言っても何を行なっても許される仲だと言うことではなく、お互いのことを思い考え行動していくことが大切で、これから先も「親友」と言えるような付き合いを続けていけるのではないかと気付かされました。
ありがとうございました。
ある勉強会があり今まで出会ったすべての人の名前を書きだしてみるというものがありました。
もちろん名前が思い出せない方もいるわけですが、脳の中に思い浮かんだ人をとにかく書き出していくことで忘れていた人の名前もあるとき、ふと思い出したり、次々とそのあとはその方の関連の人の名前を思い出したり記憶が蘇って来たりするものです。
おそらく数百人の出会いがどんな方にもあり名前が書けるというものでした。
それをやってみることで今まで出会った人がいかに自分の人生に影響を与えてきてくれたのか、自分一人ではここまで生きてこれなかったなど、その名前の羅列を見ていくと感謝の気持ちがわいてくる、そんなワークだったと思います。
そこで今月は「書く」という文字を分析していきたいと思います。
「書」
のぼかん六つの形分けでは直情の形となり、自分の価値観に忠実であり、外にも内にもいつでもどこでも状況に関係なく自分のスタイルを通す姿勢があるといえます。
まず一画目の「¬」で情報や圧力を受け止め、必要なものを取り入れ、不要なものを排除し、革新の質で価値観としたことを直角的にきちんと展開するとします。
「¬」の真ん中あたりに長い「一」を書くことにより、さらなる情報をしっかりと受け取ると同時に、最初に受け止めた情報よりも再度取りこぼすことなく受け止めるとします。
「¬」の底を短い「一」を書いて閉じ「ヨ」のような空間を構築するとします。
これは空間の内側で取り入れた情報を時間をかけてじっくりと上下の空間で検証し自分らしく結論を出そうとしていきます。
その下に少し空間をあけて「ヨ」と沿うように短い「一」を引いて改めて客観的に観察し情報を収集していきます。
さらに一拍おいて長い「一」を書いてここまで仕分けまとめてきた情報に粘り強く取りこぼしがないように確認をしていくとします。
これまでの流れをすべてまとめるように上から中心を貫く「Ⅰ」をクロスさせ、固定させることで軸を作り、物事の左右の判断性や上下の探求心を、両面から捉えながら明確な意思を持つとします。
その意思としたことついて少し空間をあけた位置に「Ⅰ」「一」「Ⅰ」を続けて書いて三辺で囲まれた世界を作り、これまでの情報をまとめ、外からの圧力より守られた空間に入れます。
空間の真ん中に「一」を書くことによりこれまでのことを時間をかけて上下の世界に仕分けし、最後に「一」で閉め揺るぎない表現とします。
この空間は上から下へ時間をかけて真摯に向き合い続けるさまとも言え、外からは見えない世界であり、同時に内からも出せない世界であると観ます。
こうして「書く」という文字は全体的に曲線を持たず直線だけで構成されており直角的な線で作られていることより生真面目で律義さを表しているとも言えますね。
以上のことから「書」の文字は外部からの情報を受け止め検証し取り入れた情報はうちで公平に律義に仕分けし、しっかりと意図する世界を確認しながら考えを明確にしその考えをもとに自分のスタイルで時間をかけながら表現していくことだとも読めますね。
「書く」ということは自分の手を動かし何度も目で確認することで整理整頓され頭の中をすっきりさせることができるだけでなく、次々と思いが時間の推移とともに湧いてきて自分の内面により向き合う行為であり、自分の価値観やスタイルを構築していくにはとても良いツールであると改めて感じました。
人の名前を書きだすという体験から文字の奥深さを改めて見直すきっかけとなり、文字の面白さ、形の持つ法則性の理論がどの行為にも当てはまりどんな人にも活用できる素敵なものであると感じました。
「のぼかん」と出会ったことにより文字と向き合いながら自分の内面と自然と向き合う時間ができとても豊かな時間になります。いつもありがとうございます。
「現実と理想のギャップ」という言葉がありますね。
こんなはずじゃなかった。とがっかりしたり焦りを感じたりすることは気持ちの良いものではありませんが、以前ある人から「そのギャップこそが成長に繋がる」と言われてハッとした事があります。
先月の「文字の再発見」では「現実」の文字を分析し、「現実」とは身の周りの状況を自分自身がきちんと理解し納得した状態であることと理解しました。
今月は「理想」の文字を分析し理解を深め、「現実」と「理想」のギャップを埋めるために役立てたいと思います。
「理想」
のぼかん六つの形分けでは受け入れの形となり、常にテーマ、相手を求める姿勢と同時に、何度でも受け入れる事を繰り返す。その事が検証となり吟味する力ともなると観ます。
次に字の理論で観ていきます。一画目の「一」で上からの圧力や情報を受け止め並べ検証し、必要なものは取り入れ、不要なものは跳ね返したり左右から流すと観ます。
次に「一」の下真ん中辺りより「丨」を下ろし「一」で取り入れた内容を瞬時に左右に仕分け、続いて「一」の下に短い「一」を書き、一画目の「一」を前提としながら左右に仕分けたものを要約し、並べ検証し不要なものは左右から流すと観ます。短い「一」の左下辺りより「丨」を受け止めながら勢いよく右~保守の質の方向に「/」を書き四つの識別を持つ「王へん」とし、ここまでの流れをまずはの意思としてまとめ、次への展開とします。
「王ヘん」の右隣に短い「丨」を書き、まずはの意思と新たな情報も加味して明快な意思とし、続けて「一」「丨」を書き三方を線で囲まれた「冂」のような形を構築し、新たな圧力や情報を堂々と受け止め必要なものは取り入れ、不要なものは跳ね返したり左右に流したりしながら対応の幅を定めると観ます。「冂」の内側真ん中辺りに「一」を書き、続いて「冂」の下部を「一」で締め閉じ「日」を構築し取り入れた情報を時間をかけてろ過するように上下に仕分けると観ます。続いて「日」の上辺真ん中辺りより「丨」を下ろし明快な意思を持つと同時に、空間の内部を左右上下の四つの空間に仕分けますから、明快な意思の背景に自身の経験則からなる四つの想定なり識別を持つと観ます。
空間の底辺より下に一呼吸置いた位置に「二」を書き、意思としたこと、その背景を粘り強く検証を重ね誰もが納得する形でわかりやすくまとめると観ます。
「理」でまとめた内容を、その左下に「一」を書き、しっかりと受け止め並べ検証し必要なものは取り入れ、不要なものは左右から流すと観ます。「一」の真ん中辺りに「丨」を垂直に通し「一」で受け止めた情報を明確に左右に仕分けると同時に、まずはの方針を定めると観ます。続いて「十」の交差した部分より「ノ」「丶」を書き「木へん」を構築し、意思とした内容をさらに精査すると観ます。「木へん」の右に「丨」を書き「木へん」で精査し確実とした内容と「理」を前提とした新たな内容も加味し、明確な意思とし、続いて「一」「丨」を書き三方を線で囲まれた空間を構築し、対応の幅を定めると同時に「理」の内容と照らし合わせながら必要なものは取り入れ、不要なものは左右から流すと観ます。空間の内部に「一」を二本等間隔に書き入れ、下部を線で締め閉じ「目」を構築し、取り入れた内容を時間をかけて、ろ過するように考えを深め自身の納得いく内容とすると観ます。
「木へん」の左下辺りに「ノ」を書き、ここまでの流れを要約し、続いて「し」のような曲線を書き、自分の価値観に沿って前向きに伸びやかに表現行動していくと観ます。「し」のような曲線の書き終わり部分を挟むように「い」のような点を二つ書き、自身の表現行動を確認するとも、二つ目の点がはみ出している所は、敢えて抑制を効かせない様とも言えるでしょうか。
まとめますと「理想」とは、日々圧力や情報に晒される中で、受け止め取り入れた情報を律儀に粘り強く検証を重ね至った考えを形にするために、その方針を納得いくまで吟味して後、その事に自分の価値観、拘りを確認し続ける様と言えそうですね。
あれやこれやと考える事に時間を費やし過ぎているようにも感じるのは私だけでしょうか。
「こうしたい」「こうありたい」と思う事柄に対し、あらゆる想定を持ち備えとすること、納得いくまで方針を吟味することは大事なことだと思いますが、「理想」の文字からは、考えた事を実行する、形にするよりも、思いを巡らせていることに終始しているような印象を受けました。
「理想」を描くだけでは、望む未来は手に入りにくいという事かもしれませんね。
それでも「現実と理想のギャップ」を埋めるために、まずはじっくり自分の「こうしたい」「こうありたい」をじっくり検証し吟味してみたいと思います。
今月もありがとうございました。
先月は、若者の会話から聞こえてきた「夢の実現のためには・・・」の「実現」の文字を観ました。今月は引き続き聞こえてきた「でも現実的には・・」の「現実」の文字を観ていきたいと思います。
「現実」
のぼかん六つの形わけでは受け身の形です。主張を決める為の情報を受け入れ自分の考えをまとめる。それからの行動なり意思表示に移すとする形です。次に字の理論で観ていきます。
まず「一」で今ある情報や圧力を受け止めここで検証し、必要な情報は取り不要な情報は両端より流すとします。そして真ん中辺りより「|」を書き瞬時に左右に仕分けをし、この中央に短い「一」を書き検証した情報を絞り込み、これにより左右上下に四つの空間が出来きちんと仕分け検証するとします。この下に右上がりに「一」を書き「王」となり整理したことにはプライドを持ち勢いよく展開すると観ます。この「王」で整理したことを次の「|」でまずの方針を決め続く「一」「|」で三方囲いを作りこの内へ必要な情報を入れます。この中に「一」を二本均等に書きこの下を「一」で閉じ「目」とします。方針とした事を周囲に影響されることなく自分の中で時間的推移と共に上中下と検証し理解を深めると観ます。この下に「ノ」を書き自分の強い意思とし、右隣に「乚」を書き明快に堂々とした方針を持ち、右上方向に跳ね上げる事から、基本の姿勢に拘りや自信を持ち下を振り向く事なく先へ展開していこうとすると観ます。
この「現」の考えを次へ展開します。
まず短い「|」のアンテナ的要素で「現」の考えを要約し、この左下に短い「ノ」で自分に必要な情報を素早く取り、続く「一」「ノ」で「宀」となり取った情報と新たな情報を含め検証する範囲を決め、この内に検証し納得した情報を入れるとします。そして、「一」を書き納得した情報をそのまま受け止め再度検証し必要な情報は取り不要な情報は両端より流し、この下に短い「一」を書き絞り込み、更にこの下に長い「一」を書きこれまでの事を取りこぼすことなく全て受け止め整理しながら確認するとします。この「三」の上から真ん中辺りに長い「ノ」を通し、左右に仕分けながら結び付け自分の方針とすることを明快にし、右方向にも「乀」を書き左右バランス良く伸び伸びと広げると観ます。この「実」は左右対称の様でもあるので、意思とした事を公平に判断し周りに伝える、行動に移すとも観ます。
大まかにまとめますと、情報を受け入れる中でまず必要な情報をキチンと検証し更に考えを深め自分の意思とした事にプライドや向上心を持ち、この考えと新たな情報も含め再度、自分のできる範囲とした中で粘り強く考え、公平性を持って行動に移すと観ます。
つまり「現実」とは、その立ち位置にあって必要な情報をまず受け入れ受け止めてから整理し考えていく中で今、自分の出来る事を粘り強く考え行動に移す事で広がりやこれからの展開、この先を見つめていく事となりますでしょうか。
「夢の実現のために・・・現実的には・・・」と考えている若者二人に文字の形からわかる事を伝えるとすると、「実現のために何度も考え話し合い、現実的には考え行動した後、修正を繰り返し行っていく事。つまり現状や状況を確認しつつ自分達で考えた事を常に前向きにチャレンジしてく事と文字の形から観えてきますよ」とお話しできたらと思った次第です。
今月もありがとうございました。
今年に入り早いもので三ヶ月が経ちました。年初に今年のテーマを「整」と決め、その内の一つに部屋の整理としましたが、なかなか重い腰が上がらない状況が続いています。以前から片づけ本を何冊か読んだりセミナーに参加したりして、あれこれ考えたり想像したりしていますが、行動に移せないまま月日が流れています。
そこで「整理」とはのぼかん的に観たらどうなのかと思い「整理」の文字を分析してみようと思います。
「整理」
のぼかん六つの形分けでは攻撃の形となり、やりたい願望が先にあるのでやってみてから学ぶという姿勢。やってみなければわからないとの発想。
次に字の理論を観ていきます。
まず、「―」で上からの圧力や情報を受け止め検証をし必要なものは取り入れ不必要なものは流したり跳ね返したりします。次に一拍置いて周囲の情報を取り入れながら平行に書いた「口」に検証したことに基づいたことを入れ大まかにまとめ「―」の真ん中辺りから「|」を「口」の下まで貫き通し固定させ、アンテナ的要素で情報を受発信するとし同時に「口」の中に情報を入れその空間を左右に仕分け瞬時に情報を判断しての先ずは揺るぎない意思とします。続けて「口」と「|」が交差した左下から「ノ」を書き空間を上下に仕分け細かく情報を仕分け、その反対側に短い「\」を書きここでも上下に空間を仕分け更に細かく情報を分析します。その右側に「ノ」を書き上にある情報を素早く取りバランスの取れた所から書いた「―」で上からの圧力を受け止め検証をし必要なものを取り入れ、続く「ノ」で「束」に向き合い考えを確認し「\」」をクロスさせ必要なものの中から集約して空間にまとめていきます。その下に「─」を書き上部からの情報とその間から入ってくる情報とを受け止め検証をし、必要な情報を取り不必要なものは流します。その真ん中辺りから「|」を下ろし空間を左右に仕分け識別し、真ん中辺りの右側に短い「─」を書き空間を上下に仕分け時間的推移で考え、左側の空間には短い「|」を書いて空間を左右に仕分け瞬時に判断をし、その下の長い「─」で先程流したものを受け止め再度検証をし生真面目に前向きに堂々と考えをまとめると観ます。
次に「整」の考えを基に「─」でその考えと新たな情報とを受け止め検証し真ん中辺りから「|」を書いて空間を左右に仕分け、短い「─」で検証したことを集約し再度検証し上下に空間を仕分け時間的推移で考え、下からすくうように「/」を書いてこれまでのことを受け止め不必要なものは流し必要なものを次に展開していきます。次の「日」で考えに基づき新たな情報をも受け止め検証したことを内面で時間をかけて考えをまとめ、その真ん中辺りから長い「|」をクロスさせ力強い意思とし空間を四つに仕分け細かく情報を整理して拘りを持ち、その下の短い「─」で再度検証をし空間を上下に仕分け下部の「─」でも検証をする慎重さがあるとします。この「里」は上部「田」で思考した世界を下部では外に対しての左右上下均等の仕分けとなり、冷静で生真面目、前向きに行動すると観ます。
大まかにまとめますと、上からの圧力や情報を受け止め大まかにまとめ、新たな情報をも取り入れ瞬時に判断をして意思とし更に細かく情報を分析し、再び上からの圧力や情報を受け止め集約して常に「束」を確認し、それらの事や上からの新たな情報を受け止め続け検証をし考えや判断性を持って堂々と前向きに考えをまとめそして更に、検証を繰り返し考え内でも外でも細かく整理をして生真面目に冷静さを持って前向きに行動すると考えられます。
つまり、先ずは情報を取り後は常に来る情報に対して内面で何度も検証を重ね必要なものと不必要なものを明確にして律義にきっちり納得していく様と観れますね。
私の場合、何度も細かく必要か不必要なのかの区別をし、繰り返し考えては生真面目にきっちりとやらないといけないと思い、そのことが面倒さや大変さを感じさせ後回しにしているのかと思いました。今回、いつまでも整理できないところから「整理」という文字を分析しましたが、「整理」とはそういうことであり、それを踏まえ、型にはめずにテンポ良くリズム感を持って気楽に考え、文字にあるようにその先の暮らしを思い描いて取り組んでいこうと思いました。
新年度が始まり新入学、新社会人として新たな門出を迎えられた皆様。
感激と緊張と共にどの様な未来を想像し新生活を迎えられるのでしょうか。
楽しみに心躍らせる方もいれば見えぬ先に不安で胸いっぱいの方、先は見えぬともただ現実だけを見る方。今ある環境で「未来」へ対する見方も考え方も十人十色なのかもしれませんね。
今回は「未来」をテーマに文字の分析をしてまいります。
「未来」
のぼかんの六つの形分けでは直情の形となり自分の価値観に対して忠実で何時でも何処でも自分のスタイルを通すと観ます。
次に字の理論で観ていきます。
まず「一」で上からの情報や圧力を受け止め並べ検証し、必要なものは取り入れ不要なものは左右に流します。一拍空いた下に長い「一」を書き「二」となり上の「一」で流した情報をもう一度検証すると同時に新たな情報も受け止めます。粘り強く検証する様であるとも観ます。
「二」の真ん中辺りに「|」を下ろしアンテナ的要素を構築しそこで得た情報について左右上中下公平に判断し、取り入れた情報をあらゆる視点から慎重に検証しての明快な意思とします。「|」の左右重心の取れるところに「ノ」を書きここまで得た情報を更に二つに分け、右側にも「ヽ」で仕分け細分化しここでの情報を深め確実なものとします。
「未」での考えを基本とし、「一」で新たに上からの情報や圧力を受け止め検証し不要なものは跳ね返したり左右に流します。「一」の左斜め下に「∖」を書きこれまでの情報を観察しながら必要な情報を内へ絞り込み、その右側にも「ノ」を書き情報を更に絞り集約していきます。その下に閉じるように長い「一」を書き独自の世界を構築し、また上部の短い「一」から流した情報や新たな情報にも改めて対応します。次に短い「一」の真ん中辺りより「|」を下ろすことで構築してきた世界観に左右の判断性を持たせ明快に示します。「|」の左右に「八」を書きバランスを取りながらここでも情報を細分化し「八」の内の世界をより確実なものとして表現していくと観ます。
「未来」とは現実にある情報を受け止め検証、精査し明快な考えを持ち、そしてシビアにその物事を捉えながらも揺るぎない検証と納得の元、公平かつ冷静に表現していくものだと理解しました。
文字を通して観ると情報を得てからのプロセスは上からは分かり易いようで見えづらい、「未来」というものが私たちの上にあることが前提で観ると内の世界の一つ一つを確実なものとして確認し納得していく事が私たちの想像する、思い描く「未来」なのかもしれませんね。アンテナ的要素の多い文字ですが分析しながら唸ってしまったテーマでした。
今月もお読みいただきありがとうございました。
先月からの自宅外壁の塗り替え工事が終わり、塗り替えられた外壁を見た姉に「この色に決めるのは貴女らしい」と満面の笑みで言われました。この「貴女らしい」の表現にある「らしい」「らしさ」の言葉に興味が湧き、色の選択にも出る「らしい」「らしさ」とは一体どんなものなのだろうと疑問にもなりました。
辞典では「らしさ」の意味合いとして
・いかにも、あるがまま
・その人や物の特徴
・それ本来の性質や状態であるさま
とあります。
今月は「らしさ」の文字を「のぼかん」で観ていきます。
「らしさ」
のぼかんの六つの形分けでは直情の形となり、自分の価値観に対して忠実。外にも内にも何時でも何処でも状況に関係なく、自分のスタイルを通すと観ます。
字の理論では、一画目の「ゝ」で周囲からの情報や圧力から必要と思うものを瞬時に受け取り、先端を左上に跳ね上げる革新の質により勝気に展開します。そのまま下方向に続くように書く「丨」で揺るぎない意思とし「つ」と拡げ、左下方向へ丸みのある革新の質の間口を持ち、自分の価値観を勝ち気に堂々と出す世界を持つと観ます。
「ら」の考えを基に「し」の「|」で明快で頑な意思としそこから右上に向けて書く保守の質の曲線でプライド高く展開します。次にやや右上がりに「一」を書きここまでの流れを全て受け止め横からの情報を取り入れ検証し、そこへ斜めの「\」を交わらす事で両面の質を確認しながら左右上下の四つに仕分けます。一拍あけここまでの流れを客観的に観察し丸みのある保守の質の「し」で自分の価値観にあう様に理解し納得するとまとめられます。
大まかにまとめますと、今ある情報より必要なものをきちんと取り入れ明快な意思を持ち、その事を勝ち気に展開し、更に意思の確認をした後に保守的な価値観にプライドを持ち、そこまでの流れを客観的に観察し、納得としてまとめると観ます。
ですから「らしさ」とは、丸みのある文字から流れの良さや穏やかさを想像しがちですが、自分の価値観を最も大切にし、そこに自らの納得した様として見せる姿勢が周囲に伝わるとなるのですね。
「のぼかん」で各々の個性が一様ではないと知る毎に、個々の特性を活かせる生活を送る事で得られる幸福感を日々感じられます。
今月もありがとうございました。
先日、個人相談をする中で、「お子さんのいる方と結婚し、その子の育ての親となる覚悟を持ち一緒に暮らすと決断したのですが、いざ暮らしてみると『他人』の言葉が頭によぎる時があり、その意味を考えてしまいます。親子の関係性を築くのは難しいですね。」このような内容でした。
この時、自分自身も『他人』とは?を考える機会となりました。
『他人』を国語辞典で調べると、自分以外の人、または、親類親族ではない人と書かれているように、非常に曖昧な表現で綴られております。
そこで、今回は『他人』の文字をのぼかんで観ていきます。
『他人』
のぼかんの六つの形分けで捉えると、受け身の形となり、主張を決める為の情報を受け入れてから自分の考えをまとめます。それからの行動なり意思表示に移すと観ます。
次に字の理論で観ていきます。
「ノ」でまず上にある情報や圧力を革新の質で勝気に受け入れながら不要な情報は流し、「ノ」の重心の取れる位置から「|」を真っ直ぐ下に降ろし明快な意志とます。
この「イ」を前提としてその右に書く「つ」は、まず右斜め上方向に上面を引き、若干内側に曲がるように「亅」を引くことから前向きに自分が考えるべき範囲を決めた後、内側に跳ね「イ」の意志と向き合い基本姿勢を確認し、負けん気やプライドをもって自分の世界観を囲い明確とします。
「|」を「つ」の真ん中に直角を意識しながら降ろし、上からの情報を自分の意志で下へ取り貫き、強い意志やプライドを兼ね備えます。
「つ」の真ん中に引いた「|」に左から沿うように、「乚」を引くことで保守の質を持ち、ここまでの取り組みを自分の価値観に準じながら丁重な姿勢で関わることに、「レ」でプライドを貫き通します。
「他」の考えを続く「ノ」で要約し自分が構築した世界観をダイナミックに且つ丁寧に取り入れ、それを支える様に真ん中あたりから「乀」の保守の質を書き全体のバランスを取ると同時に、大まかに情報を上下に仕分け伸びやかに自分らしさを展開していくと観ます。
大まかにまとめると、情報を観察する中で必要と思うものを選択してから明快な意志を持ち、その事についての判断に更に必要な情報を受け入れて検証し納得してから自分の考えとしてまとめ、それからその事についての向き合い方に自分らしさとしてのプライドを持ち行動なり意志決定に移します。
ですからその場の環境や立ち位置から得る情報を、きちんと理解し納得した上での「自分はどうしたいのか」からはじまる『他人』の世界とまとめられますね。この情報の取り方も個々により千差万別ですから、自身と価値観が違って当たり前ですね。
このことを踏まえて考えますと、この世に生まれてしばらくは、両親やまわりにいる大人からの情報を純粋に受け入れ育ち、やがて学校に通い働き社会の存在を知り、年齢を重ねる程に視野も広くなります。
ここで身内以外の他からも情報が入り、生まれ育った感覚との違いが刺激となるからこそ、その差を『身内』と『他人』と表現の違いなどで表したりもするのですね。
自分自身の子どもであってもその個性は皆違いますから、子育ては教科書通りにはいきません。大きなくくりで考え自分以外の人は皆他人と捉えますと、子育てにおいても「身内の子」「他人の子」のレベルを考える事態がおかしいと、この分析で自分自身も良い時間となりました。
のぼかん基本にある「一人ひとり皆違う」を、今一度『他人』の文字より勉強させていただきました。
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