先日『のぼかん』の勉強会において他の講師の代理として、『導く』の文字についてお話をしました。
この機会をいただいた事でここまで点のまま放置していたいくつかのものが線で結ばれ、納得の輪になった感覚となりました。
そして大人になり後輩たちの先を歩く立場となっている今。
この『導く』の文字の意味合いをきちんと理解し取り組んで行きたいと改めて思い、今月は『導く』の文字を分析していきます
『導く』
のぼかんの六つの形分けでは直情の形となり、自分の価値観に対して忠実であり、外にも内にも何時でも何処でも状況に関係なくそのスタイルを通すところがあると観ていきます。
次に字の理論では、「ヽ」でまわりの情報より必要と思うものを取り反対側に「/」を書き「ソ」とし、その「ソ」の幅一杯に上からの情報を受け入れ絞り精査します。その下に「一」を書き「ソ」の要素を受け止めると同時に新たに下りて来る情報も受け止め検証しながら、準備や想定をしていきます。
その下の真ん中あたりより「ノ」を書きここまでの内容を要約し、続く「|」でそのまま意思としその上部より書く「一」で改めて上部「䒑」の意向に沿わせその右より「|」を垂直に下ろし三方を囲いこの内の空間に情報を取り入れます。
ここへ上から順々に「一」を二本書き、内にある情報を時間的推移により上中下と掘り深め考え続けその内容を「一」で閉じ「首」とし、自分のまずの考えとしていきます。
その左側に「ヽ」を書きここまでの流れと現実的な情報を観察しながら要約し、一拍置いて左方向に間口のある「ろ」で革新の質の勢いの良さと、曲線のしなやかさタフさで価値観に忠実に取り組む方向性を定め、「〜」の曲線に「首」の考えを乗せるかの様にしてここまでのことを大まかに上方向への質としてまとめます。
その後一拍置いて、「一」でここまでの流れをしっかり受け止め並べ検証した後、その右端より内に入ったところより「|」を垂直に下ろし、確実な内容を絞り下方向へと明快な意志を示し、その先端は左上に跳ね上げるので迷い無き意思としてキッパリとした対応となります。その跳ねた先に「ヽ」を書き、最終的な自己確認としまとめていきます。
大まかにまとめますと、先にある情報や上の人の情報を左右から確実に取り、その主旨とする事を求め絞り、それに基づく新たな情報も取り、その中より選択した事を自分の中できちんと掘り深め考えとします。それに対して勝気で粘り強く取り組む中で、大まかに方向性をまとめそれを上方向にも堂々とアピールしながら、その後冷静に現実を見極めた中で必要と思う範囲の内容を下方向にわかりやすく伝え確認していく姿勢と言えます。
ですから、導く側に立つ人は現実の変化を察知しながら進むべき先の情報を常に意識し見極め、そこについての準備や想定を持ち、それを前提として下にいる人には明快にわかりやすく伝えたい事を伝え、その事が前に向いていく姿勢である事を示すとなりますね。
下の人から見れば、導く人の指導を参考にしながらも、常にあらゆる方向について気遣いそれでも前進しようという姿に従い習う事の納得と安心を覚えるという事でしょう。
つまり『導く』とは、全てに「導く側の姿勢そのもの」と言えます。
育った環境で言いますと、私の父は父自身の合格点に達するまで一つの事をずっと言い続け、そうさせ続けました。
母は指示だけして、後は見向きもせず自分の事に集中していました。
そして、上先生からいただく言葉の中に「人は育てようとしなくて良い。価値ある事と信じたものに向って前だけ向いていきなさい。そしてその背を堂々と見せる事が大事。」これらの内容や種々疑問や消化不良なる点であった部分が、この『導く』の講座をした事でつながり、その意味合いがぐっと自分の中に入った気がしました。
自分自身がテーマとする事に集中する。そして核心とするものに近づこうとする姿勢、それが『導く』なのでしょう。
年齢を重ねるある時を境に急に身体のあちこちが痛み出すという話をよく耳にしていました。それでも自分にそのある時が来るまでは、むろん自由に動き回っておりそんな時が来るとは現実思ってもいませんでした。
それがやはり聞いていたようにある日突然に痛みを自覚するようになりだすと、だんだん良い姿勢が保てなくなって、結果的に身体の中の筋肉を鍛えないといけないことを診断通告されました。
素直に従い自分の身体の癖で付いたゆがみを毎日のストレッチや動きで緩和していくことで、痛みもほんの少しずつですが和らいできています。
年配の姿勢の美しい人はそれなりの日々にその努力を重ねての結果だという事がよくわかります。
今月は「痛み」をのぼかんで考えてみたいと思います。
【痛】のぼかんの六つの形分けでは直情の形となり、自分に対して忠実であり何時でも何処でも状況に関係なく自分のスタイルを通し、本人的には不器用だと思うところがあると解釈します。次に字の理論で観ていきます。
まずまわりの情報をアンテナ的要素の「ヽ」でチェックし、その情報や新たな情報を「一」で受け止め検証します。その左側から勢いよく「丿」を書き「广」とし、更に「ヽ」で上方向からの情報を取り「丿」にぶつけ、「/」で下方向からも情報を取り先程の情報も受け取りながら一点に集約し「丿」にぶつけて「疒」とし、検証した中で必要と思うものや自身の納得いくものをこの内に取り入れます。
この内は右下に行くほど広がり、そして左から右への保守の質の展開となりますので、まずはここでこだわりの世界観を構築していきます。
次に「疒」の内に「フ」を書き、この平らな面でこれまでの全てを堂々と受け止め、更に新たな情報をも受け取りつつ検証し、その後絞り込んでは受け止めた情報の中より必要と思ったものを鋭角的に勢いをつけて取り入れます。ここは革新の質となり重要と思う情報にはきちんと向き合いながら取り入れ、その情報を「ヽ」できっちり締めまとめます。
次にその下部左側に「丿」を書き、ここまでの全てを前提としての意思とし、更に「一」「亅」と続けて三方囲いで下方向に間口のある空間をつくり範囲を定めます。この中に「一」を二本書き周りの影響を受けることなく上から順に時間をかけ検証し精査していきます。
この「月」の中心に「丨」を書き内部を瞬時に左右上中下に仕分け、こうして下部に間口の空いた六つの空間ができ、それまでの経験に照らし合わせながら物事を細部にわたり冷静に整理していき、下方向にのみ展開していくと考えます。
また「用」の右側の「亅」は内に跳ねているところから、「用」の中で検証し精査したことには揺るぎない意志の強さを持つことがうかがえます。
大まかに「痛」をまとめますと、今ある現実の限りの身の回りの情報や状況に対して、納得したものを積極的に取ると同時に検証しては理解し、そこに限度を設けてはその枠内において確立した意思のもとに構成された姿勢に従い、まずはそれらの情報、状況に大まかに取り組み、内在するそのものの全体像を細かくじっくり見極めながら、それを一定ずつのその順序に従い出していく事となります。
つまり「痛み」とは根本的な要因の変化のもとに今それが出現しているということですね。
私のように年齢とともに起こる痛みは、急激な外圧による怪我とは違いじわじわと何かしらの不具合の積み重ねで起きてくるもので、それを改善するためには同じように時間をかけてその原因となるものから修正していくしかないということなんですね。
文字の分析を通して今後の身体との向き合い方に、とても冷静に知り認め納得できました。
今月もありがとうございました
時々耳にする「~の為に」という言葉。「あなたの為に~」という言い方や「健康の為に~」など使い方は様々ですが、「為」という文字がとても気になったので、のぼかんの理論を用いて「為」の文字を分析してみたいと思います。
先ずはネットで意味を調べてみますと、①利益があること。役立つこと。②原因。理由。わけ。③目的や期待の向かう所。④一定の関係のあること。と書かれていました。
『為』
のぼかんの六つの形分けでは直情の形となり、自分に対して忠実。何時でも何処でも状況に関係なく自分のスタイルを通す。本人的には不器用と思う。と解釈します。
次に字の理論で観ていきます。
のぼかんでは書き順に沿って観ていきますので、最初の「ヽ」で先ずはその先の情報を取りチェックします。
続けてその右側に「ノ」を書きます。これは革新の質ですので、先にある情報の中から自分が必要だと思う情報を素早く取りまとめます。
次に「ノ」の上部下辺りをクロスする「一」を書き、「ソ」でチェックした情報も含め更に上からの情報なり圧力をここで一旦受け止め並べ検証し、必要なものは取り入れ不必要なものは流していきます。
そして、この右端から少し内側に入る短い「丨」を書き、これにより三方向囲まれた枠ができ、ここでしっかり取った内容を先ずは保持します。
続いて、その囲いの下に上部より長い「一」を書き、これにより上部の囲いは四方を囲まれた一つの空間となり、ここで自分の価値観や経験則を基に考えをまとめていく世界となります。
また上辺で流したものも、この長い横線の右側で受け止めることができる為、ここに粘り強い検証力や対応力があると観ていきます。
そして、その右端より少し内側に入る短い「丨」を書くことで、上部より一回り大きな三方向囲まれた枠を作り、ここでもしっかりここまでの流れの世界を保持します。
つまり、上の囲いで考えまとめたことを、この一回り大きな枠に伝え深め広げていくと考えられます。
そして、その囲いの下に上部より更に長い「一」を書き、これにより真ん中の枠も四方を囲まれた一つの空間となり、ここでも得た内容を自分の価値観や経験則を基に更に考え深めていく世界となります。
この長い横線の右側でも再度流してきたものを受け止めることができる為、何度も受け止めていく粘り強い姿勢が感じられますね。
次に、その右端より少し内側に入る「亅」を書き、この部は最後が左上方向に跳ね上げていますので、その意思の勢いの良さや勝気さがあると観ていきます。
こうして、真ん中の囲いで考えまとめたことを更にこの一番下の大きな囲いに伝え深め広げていくと考えられます。
最後にその囲いの中に左から右上方向に「ヽ」を四つ書いていきます。これにより、自分の内でその内容に対して何度も確認し続けていく様と観ることもできますね。
よって「為」を大まかにまとめてみますと、先の情報を取りチェックした後、更に別の角度からも情報を勝気に取りながら、こうしたい!という意思を勢いよく示し、その中で整然と且つじっくり粘り強く自分の考えを深め広げていきながら、考え続けている状態とまとめられますね。
ですから、自分が決めた思いに対して、時間をかけながら自分なりの解釈で粘り強く更に深く更に広く丁寧に考えていく世界観を持ち、その中でずっと考え続けては確認し続けている様と言えますね。
「あなたの為に~」とか「子どもの為に~」いう言い方をする場合、その対象がどうであれ自分自身でさらに納得する状態を考え続けていきますので、「~の為」とはある意味この言葉を使う側、言う側の言葉であるという事に気付くことができました。
だからこそ、一人合点とならないように適度な意思の疎通が必要だと理解できました。
今月もありがとうございました。
最近、耳の中でカチカチカチカチと数秒間鳴り続けて止まることが時々あり、いつもの耳鳴りとは全く異なる音なので、何事なのかと調べてみると、原因は睡眠不足・過度の疲労・ストレスの溜めすぎで、耳鳴りの一種とのことでした。
自分では、比較的アバウトに生きてストレスを溜めないようにしているつもりですが、なぜかストレスが原因とされる様々な症状が出ることが少なくありません。
それなりに気分が沈む時もありますが、一時的なもので特別にネガティブなこととは思いませんが、そもそも気分が沈むとは?日が沈むとか地盤が沈むなどは目で見て分かりますが、気分は目に見えません。沈むとはどういうことか「のぼかん」を用いて分析し検証してみたいと思います。
「沈」とは、漢字ペディアで確認すると以下のように書かれています。
1.しずむ。(ア)水中にしずむ。しずめる。 (イ)気持ちがしずむ。
2.おぼれる。
3.ものしずか。落ち着いている。
4.とどこおる。
のぼかんの六つの形分けでは「受け入れの形」
常にテーマ、相手を求める姿勢と同時に何度でも受け入れることを繰り返す。そのことが吟味する力ともなります。
字の理論で観ていきますと「沈」は、まず右下方向へ向かう二つの「丶」で取り入れる情報を二度チェックして、次の「レ」で方向を右上方向へ変えて勢いよく跳ね上げており、一点の支えに集中しながらも先の圧力や情報等に対応しながら基本やルールなどを重んじた思考や意思になると観ることができます。
そして、この「シ」の考えを基に、次に書く「l」で改めて必要とする情報を取り入れ、その上部から「一」を書き、更に新たな情報や圧力を堂々と受け止め、右側の「l」を書くことで三方を囲んだ「冖」ができ、自分で判断する範囲を冷静に決めます。この「冖」は、上と左右にガードがあり、情報を内側に入れるかどうか改めて確認するとともに、取り入れた情報を内で守ろうとしていると言えます。
次に「冖」の中央辺りを交差するように書く「ノ」で、上部も含めて取り入れた情報を瞬時に左右に仕分けてチェックしますが、左下に向かう緩やかな曲線なので、自分に必要とするものは取り入れ不必要なものは流し、取り入れたものは自分の強い意思として粘り強く出し切ると観ます。そして、その意思を支えるかのようにして「乚」は、基本やルールなどを重んじ、自分の価値観に合わせて展開の幅を広げます。また「乚」の最後は、上方向に跳ね上げていますので、柔軟に対応した後プライドを高く持って向上する姿勢であると観ることができます。
「沈」を大まかにまとめますと、まずは取り入れる情報の慎重なチェックで先の圧力や情報に反応良く対応して、改めて必要な情報や圧力を含めて必要なことのみを取り入れ、自分で判断できる範囲内で情報を瞬時に左右に仕分けてチェックし、自分に必要とするものを取り入れて強い意思として粘り強く出し切り、それを支えるようにバランスを取りながら自分の価値観に合わせて展開の幅を広げて向上心を持つということ。
つまりは現実を踏まえつつ、自身の内でしっかり判断、確認して次なる展開の準備をしている状態とまとめられますね。
もし、気分が沈んで苦しんでいる人がいたら、良くも悪くも先の圧力や情報を敏感に感じ取っているので、自分で冷静に判断して守れる範囲を作り、取り入れた情報を瞬時にチェックして、自分に必要なことを明快に判断して、粘り強く勝ち気に思いを出し切り、その意思を支えるようにして自分の価値観に合わせてバランスを取りながら向上心の満ちるのを待っている状態だよと教えてあげたいと思います。
太陽は沈んでまた昇ることを繰り返しながら世界中を明るく照らし続けているので、人の気分も浮き沈みを繰り返して前向きになれば良いのではないでしょうか。
ありがとうございました。
今年一月一日に起きた能登半島地震から九ヶ月が過ぎましたがテレビの放送で目にした様子で、がれきは「一月一日のまま」災害ゴミの搬出は進まず、街の景色は変わっていないとのことでした。街の人々は、「まず現状を知ってもらうことが必要」とおっしゃっていました。
私はそれを目にして、今どのような支援が行われているのかと思いました。
改めて「支援」調べてみたところ
支え助けること。援助すること。力を貸して助けること。活動を容易にするために支え助けること。誰かを助けたりサポートしたりすることを指す。とありました。
また支援には、災害支援だけでなく経済的な支援、教育支援、心理的な支援などほかにも色々あります。
そこで、のぼかん的に観たらどうなのかと思い今回は「支援」について文字の分析をしていきたいと思います。
「支援」
のぼかんの六つの形分けでいうと攻撃の形となり、やりたい願望が先にあるのでやってみてから学ぶという姿勢。やってみなければわからないとの発想を持つとします。
次に「字の理論」で観てみますと、まず「⼀」で上からの圧力や情報をあるがままに受け止め検証し、必要なものは取り入れ不必要なものは跳ね返したりまたは左右に流していきます。
次にその中心に直角的な「│」を書き明快な意思とし、「十」となったアンテナ的要素で情報を左右上下に細かく仕分け検証します。
「十」の考えを基にその下へ「フ」を書き、上からの情報や圧力をしっかり受け止め検証しまずの方針や意思を革新の質で勝気にプライド高く出していきます。
次に「フ」の上左端より少し離れた下から「乀」をクロスさせ保守の質の方向へ自分の価値観に沿うようにバランス良く思いを出していきます。
こうしてここで出来た「又」の真ん中辺りに一つの空間が出来ることからここに様々な考えや思いを大らかにまたは大胆にもまとめています。左端は少し空間があり左横からもその意に合った新たな情報を取ることもできると観ます。
続いて「支」の考えを基にまず「一」で圧力を堂々と受け止めチェックし必要なものは取り入れ不必要なものは跳ね返したりまたは左右に流していきます。
次に「一」の真ん中に「亅」を引きまずの意思とします。これは接地面が革新の質の方向に跳ねているので、考えや意思とした事に対して、やりきろうと頑なな強い意思を表していると考えます。
そして「亅」の下から三分の一辺りの左下から右上斜めに「一」を跳ね上がるように引き、これまでの考えや意思を再度確認していきます。
その意思とする「扌」の右側に革新の質の「ノ」を書き圧力や情報の中より自分にとって必要、不必要を瞬時に選択して取り入れた事に対して強い意思を持ちます。
その下の「ツ」で情報を左右に分けそのバランスを持って内向しながら、その下の「一」で上の考えをチェックし受け止めます。
続けて上の情報やここまでの全てを受け止めるように上の「一」より長めの「一」を書き、上で流した情報を、再度チェックするなど粘り強く検証していくと観ることができます。
次に「二」の真ん中よりやや左側より「ノ」を書きここまでの情報に対して瞬時に判断し、そこまでの意思や情報を集約しさらに「フ」でそのことを素早くチェックし、その範囲や度合を確定し「乀」をクロスさせて左から右に流し意思の強さを表していきます。
ここで出来た「又」の真ん中辺りの空間に、この行動・表現に対する情報や価値観を大らかに大胆にまとめます。
おおまかに「支援」をまとめますと、その実態に対して明快な意思を持ち細かく仕分けしながらも勝気に大胆にバランスを取りながら、その情報に基づいてのどんな行動が必要か不必要かを瞬時に判断しまた常に考えながら続けて必要とする情報を有して行動・表現する用意を持つと言えますね。
つまり「支援」は一時的に力を貸すとか助けるなどということではなく、将来的に自分自身の力でやっていけるようになるまで助け支えることであり、求められることに対していつでもその状況に対応できるようなあくまでも脇役的な存在である訳でそれ故に様々な考えや想定をも用意・準備しておく事といえるのだと思います。
「のぼかん」で分析をして、力を貸して助けることへの大事さがわかったとともに、自己満足な世界にならないように周りの状況をしっかり受け止め、理解して行動することの意識が大切なのだとわかりました。
ありがとうございました。
心が疲れていたり身体が疲弊しているとエネルギーが枯渇してきます。一方、元気でワクワクしている時は心が温かくエネルギーが満ち溢れてくるようです。
「満ちる」とは辞書的には「感情的や生気、雰囲気などが行き渡る、溢れそうになる」と記してあります。
今月は「満ちる」という文字をのぼかんで読んでみたいと思います。
「満」のぼかんの六つの形分けでは受け入れの形となります。
常にテーマ、相手を求める姿勢と同時に何度でも受け入れることを繰り返す。その事が検証し吟味する力ともなるとします。
次に字の理論で観ていきます。
まずは「ヽ」で先の情報や圧力をアンテナ的要素で瞬時にキャッチし、とり入れるか流すかはっきりとさせていきます。その下に一拍置いて同じ角度で「ヽ」を書くことで再度情報をチェックし、慎重に粘り強く確認するとします。また二つの「丶」は自由に動く可能性もあり一つに縛られない発想を持つとも言えます。さらにその下部に「レ」を書いてこれまでの情報を受け止めたのち、方向性を転換し右斜め上方向へ跳ね上げることで活かしていこうと強い意志を持って考えるとします。
「氵」の考えをもとに右側に「一」を書き、さらに上からの情報を受け止め切り、現実と照らし合わせながら不要なものは流すとします。
次に短い「Ⅰ」を「一」の内側に入った真ん中よりやや左にクロスさせ、さらに真ん中より右にも「Ⅰ」をクロスさせ、「一」で受け止めた情報を三つに分ける世界を作るとし、繊細に情報を分析すると同時に明確な意志を持ちます。
その下部に「一」を書いてそれぞれを結び、その情報を冷静に並べさらに検証するとします。
次に左下あたりに「Ⅰ」を下ろし、検証した情報より意志を明確に出し、方針を決めるとします。上部より「一」、続けて「亅」を書いて三辺で囲まれた世界を作り内側を守る世界を作り外側の影響を受けない空間を持つと同時にこれまでとは反対の方向性でも検証するとします。また左内側にはねている事より勝気で範囲をはっきりと決める意志を持つとも言えます。
次に「冂」の真ん中より「Ⅰ」をクロスさせ先ほどまでの情報と繋ぎ合わせるように意志を明快に出し、同時に左右の世界に仕分けします。
「Ⅰ」の左側に短い「Ⅰ」、続けて下部より「一」を書き、右端に上から短い「Ⅰ」を下ろし、「山」のような空間を作り内側で二つの世界を作ります。これは左右対称でもあり、平等性を持ち、上への方向性があるためプライド高く後ろを振り返らない姿勢を表すとも言えます。
以上のことから「満ちる」とは情報や圧力を素早くキャッチし、粘り強く検証し確固たるものとし、さらに方向性を変えてこれを活かそうと考え、情報を細かく分析したのち冷静に判断し、確認をしたことをさらに反対の方向で決めた範囲の中で大まかに考えた後、どちらかの世界に偏ることなく向上心を持ってプライド高く前向きに表現をしていくことを表しているのかもしれませんね。
まとめますと「満ちる」とは情報を素早く取る意欲や粘り強く検証しようとする意志を持ち、細かく分析した上で育んだ内側の世界で生真面目に偏ることなく前向きに思いを溢れさせていくことを表現しているのかもしれませんね。
情報を常に素早く取り、検証を繰り返す中でしっかりと分析をしたことをある決められた範囲の中で何事にも偏りなく冷静さを持ち公平な立場で前向きに行動することでエネルギーが溢れ滞りなく行きわたるとも考えられますね。今月も勉強になりました。ありがとうございました。
「磨けば光る」という言葉がありますが、という事は「磨かなければ光らない」という事なのでしょうか。そして、では「磨きましょう」となった時に、「靴を磨く」「歯を磨く」などのように形があるものを「磨く」様子は、なんとなくイメージできますが、「個々の可能性」という「目に見えないものの質を高める」際にも「磨く」という言葉を使うことに興味を感じました。目に見えないもの~資質や器量を「磨く」というのはどのようなことなのでしょうか。今月のテーマとさせて頂きます。
「磨く」
「のぼかん」の六つの形分けでは直情の形となり、自分の価値観に対して忠実、外にも内にも何時でも何処でも状況に関係なく自分のスタイルを通すという姿勢があると観ます。
次に字の理論で観ていきます。
一画目の「'」で積極的に情報の受発信をし、次に「'」の下に「一」を書き、「'」で受け取った情報を上から来る他の圧力や情報とも照らし合わせながら検証し、必要なものは取り入れ、不要なものは跳ね返したり左右から流したりすると観ます。
次に「一」の左端より勢いよく「ノ」を書き「广]を構築し、そこに明快な意思を持つと観ます。
「广」の右側に間口の開いた守られた空間内で、その意思を展開していきます。
この空間は、右側に間口が開いていますから、保守の質、すなわち自身の価値観や基本、世の中のルールを大切にする姿勢があると観ます。「广」の内側、左上辺りに短い「一」を書き、自身の意思をしっかりと受け止め再度検証し、不要なものは左右から流します。
次に「一」の真ん中辺りに「丨」を垂直にクロスさせ、検証した内容を左右上下に仕分けます、さらに「一」と「丨」のクロスする部分より「ノ」「丶」を書き「木」を構築し、「一」の下の空間を四つに仕分け、「丨」の左と右の空間にある確実な部分をまずはの行動に対する方針、方向性とすると観ます。
続いて「木」の右隣に短い「一」を書き、方針としたことを前提に「广」の意思とも照らし合わせながら、不要なものは左右から流します。
次に「一」の真ん中辺りに「丨」を垂直にクロスさせ、検証した内容を左右上下に仕分けます、さらに「一」と「丨」のクロスする部分より「ノ」「丶」を書き「木」を構築し検証した内容をさらに精査し、「一」の下の空間を四つに仕分け、「丨」の左と右の空間にある慎重に吟味した部分を方針と定めると観ます。
「木」の下に「一」を書き、左右の「木」で検証した内容をそれぞれ垂直に鋭い刺激として受け止め、ここまでの流れをしっかりと確認し検証し、必要なものは取り入れ、不要なものは左右から流します。
「一」の真ん中より少し左辺りから「ノ」を書き、検証した内容を自分らしく勝気に表現、行動すると同時に右側に保守の質を有する空間を構築します。「ノ」は「广」と向き合いますから、自分の行動に対し自問自答している様を観ます。
そして「ノ」の真ん中辺りより「丨」を書き「ノ」の内容より、表現、行動の結果から、さらなる方針を定め、続いて「¬」でここまでの流れも堂々と受け止め、下部を「一」で締め閉じ「口」を構築し、表現、行動したことで生じた結果と、ここまで検証を重ねた内容を大胆に留め置くとも、「これ」と一つに定まらない不確定さでもあると観ます。不確定故に繰り返すとも観れるでしょうか。
まとめますと「磨」とは、取り入れた情報を基に定めた意思を、自分の価値観やスタイルを大切に自分の中で慎重に根気強く必要なものだけを取り入れ不要なものは取り除き確固たる結果としていくために検証し続け、それらの事柄をしっかり留め置き次に活かす姿と言えるでしょうか。
つまり、「あのようになりたい」と定めた意思(目標)に対し、明快な方針で繰り返し行動するも自分の満足いく結果とはならず、さらなる検証を重ねては再度目標に向かう様子とも解釈できますね。
目に見えない資質や器量を「磨く」作業には終わりがないのかもしれませんね。
終わりがない、自分の満足にはなかなか至らないというと、「磨く」作業に躊躇を感じるかもしれませんが、文字から観ますと、目標に到達するためにやるべき事は明快~案外シンプルな事なのかもしれませんね。
そして「不要なものを」見極め、やるべき事に集中していく事がより一層大切なのかもしれないなと感じました。
今月も文字を通して考える贅沢な時間を持てたことを嬉しく思います。
ありがとうございました。
若い頃「適当で良いから」という台詞を自分の都合の良い解釈で受け取ってしまい、その結果「これでは困る」と指摘をされたことがありました。決して「いい加減で良い」と言われている訳ではないと後から気付きとても恥ずかしい思いしましたし、何がどう適当なのかその場で理解できなかった覚えがあります。
私自身何気に使っている言葉なので相手にきちんと伝わっているか、曖昧な言い方になっていないかを見直しながら今回は「適当」をのぼかん的に分析していこうと思います。
『適当』
のぼかん六つの形分けでは直情の形となり、自分の価値観に忠実で外にも内にも何時でも何処でも状況に関係なく、自分のスタイルを通すところがあると考えます。
次に字の理論で観ていきます。
一画目の短い「丨」で上からの圧力や情報を取り入れチェックし、二画目の「一」でチェックしたものに新たな圧力や情報を加え堂々と受け止め検証し、必要なものは取り入れ不要なものは跳ね返す又は左右に流します。出来た「亠」の左内側より右下へ「\」を書き「亠」の右内側より左下に向け「/」を書き中央に出来た空間に情報を絞り込みます。次に左側へ「丨」を書き明快な意思とし、続く「一」「亅」で直角的に三方向を囲い範囲を定め、上部でまとめた情報から必要なものだけを「冂」の枠内に入れ大きく広げ向き合います。「冂」は三方向が囲まれていますのでこの枠内は外からの影響は受けない空間、「亅」も左内側に跳ね上がっていますので常に内をチェックし向上心、プライドの高さがあるといえます。その空間内に「一」を書き取り入れた内容を再度検証し、バランスの取れるところに直角的な「丨」をクロスさせ、意思を固め「十」とすることで左右上下に仕分けこの内の全方位からの情報のチェックを可能とし、同時に偏らない公平な判断を持つとします。次にその左下に「丨」を書き明快な意思とし、「一」「丨」と続けて書き三方向を囲われた直角的な空間を作り上部を支えながら受け止め、必要なもののみを仕切りのない自由な空間の中に大らかに取り入れ下の「一」で閉めまとめます。
次に左側に「丶」を書き「商」の考えを確認しながら明快な意思を持ち、革新の質を有する「ろ」を書き勝気に取り組みながら粘り強く柔軟に考え、保守の質を持つ「~」に「商」とまとめたことを全て乗せ前向きにのびのびと表現していきます。
続けて「適」で考えまとめたことを「丨」で受け取り明快な意思を持ち、「ソ」で左右からも情報を取り入れ絞り込みながら集約させます。それを次の「一」で堂々と受け止め検証し必要なものだけを取り入れ、右側に「丨」を書き革新の質の世界を左側に作ります。その真ん中辺りに「一」を書き取り入れた情報を上下に仕分け時間を掛け丁寧に彫り深め下の「一」で閉めまとめます。周りに流されない勝気な世界観の中でじっくり考えまとめた答えには揺るがない意志の強さがあると観えます。
まとめますと『適当』とは、圧力や情報を受け止め内面で丁寧に検証し見極めたものを大胆にまとめ、柔軟にプライド高く考えをまとめ展開しようとする意思を、そこから自分らしく堂々と迷いなく表現する世界と観ます。自分の中で生真面目に考え抜いた内容をその時の自由なタイミングで取り組み行動する世界でもあるから最初の想定とは違う表現の仕方となるともいえますね。
普段の会話の中にもよく出てくる「適当」という言葉。その都度それぞれのタイミングで変わる曖昧さも含んでいると改めて気が付きました。よく使う言葉だからこそ安易に受け取らない、相手に対して使う時も伝わり難い言い回しにならないよう気をつけて言葉と向き合っていこうと思いました。
ありがとうございました。
先月は私が小学校5年生の時、担任の先生から頂いた「元気・根気・正直」の教えのうち「元気・根気」の二つを観ましたので、今月は三つ目の「正直」を観ていきます。
「正直」
のぼかんの六つの形分けでは直情の形となります。自分の価値観に対して忠実であり外にも内にも何時でも何処でも状況に関係なく自分のスタイルと通すと観ていきます。
次に字の理論で観てきます。
一画目の「一」で今現在の情報や圧力を堂々と受け止め検証し不要な情報は跳ね返すまたは両端より流します。この下真ん中辺りから「|」を垂直に書き検証した中より意思とした事を力強く取り出し、空間を瞬時に左右に仕分けます。この「|」の右側の真ん中辺りに短い「一」を書き上下に仕分けます。この空間は保守の質を有していますので意思とした事を大切に時間的推移の基に考えるとなります
次に「|」の左側に少し間を空け短い「|」を書き左右に仕分けます。こちらは革新の質の空間にありますので、瞬時の判断をした事には勝気さや明快さそして上への方向性もありますので仕分けに対して向上心を持つとなります。
そして、この下に長い「一」を書き、これまで検証し精査した事を全て受け止めまとめ、確固たる姿勢を示すとなります。
これまでにまとめた事を次の「一」で受け止め検証し不要な情報は流します。この真ん中辺りに「|」を書き「十」となり、左右上下に仕分けきちんと整理するとなります。またこの「十」はアンテナ的要素となり周りの情報を常にチェックし上の「正」の考えも改めて受け止め整理するとなります。そして、この「十」の左下に「|」を書き整理した中より意思とした事を示し、続く「一|」で三方囲いを作り「十」でチェックした情報を常に受け止め検証し必要な情報はこの内に入れます。
この三方囲いの中に「一」を二本均等に書き入れ上中下と縦三つの空間となり時間的推移の基に考えこの下を「一」で閉じまとめます。
この左側に「L」を書きます。この右側は保守の質の空間となりますので「十目」でまとめた考えを大切にするとも観えますし、「L」との間には空間があり常に上から下へそして右方向へ情報が入り抜けていきますので、この入ってくる情報に対して「十目」で考えた事自体が揺れ動くとも観えます。
「正・直」ともに直角性の造りですので、生真面目に情報を整理し考えると観ます。
大まかにまとめますと、まず情報や圧力を堂々と受け止め生真面目に様々な角度から状況の判断そして整理し更に考えた事を周りの状況も気に掛けながらも自分の考えや自分のスタイルを通すぐらい大切に、そして堂々と表現する姿となりました。
つまり「正直」とは、情報をしっかり判断し周囲の状況も気にし参考にしながらも、自分の決めた事を大切にするとなりますでしょうか。
先月観ました「元気・根気」も含めて改めてもう一度まとめたいと思います。「のぼかん」で観た「元気・根気・正直」とは「元気に過ごすためには、まず心身のバランスの良い状態であること」そして「根気強くやり通すためには、検証し見定めて一つの方向性に努力すること」最後は「正直であるためには、状況の判断力と生真面目な考え、それを大切にすること」となりました。
小学校5年生の時頂いた言葉に、こんなにも深い意味があったことを知る機会となりました。
今月もお読みいただきありがとうございました。
以前、この「文字の再発見」で能面について書いたことがありますが、先日、能と狂言を観てきました。鑑賞後にワークショップがあり、能面をつけ能舞台を歩いたり、お囃子の楽器を体験したりと、先程は客席で観ていたことを実際に体験。その中で初めて能を観た時から疑問に思っていたことを、お囃子の方に質問してみましたところ「それは礼儀です」と。一瞬考えこんだ私に、続けて詳しく説明をしてくださいました。その説明を伺い礼儀と話されたことが結び付き納得できました。
そこで今回はこの「礼儀」の文字をのぼかん的に分析してみようと思います。
「礼儀」
のぼかん六つの形分けでは受け入れの形となり、常にテーマ、相手を求める姿勢と同時に何度でも受け入れる事を繰り返し検証し、そのことが吟味する力ともなると考えます。
次に字の理論を観ていきます。
一画目の「ヽ」で周りの情報を取り、その下に「―」を書き上からの圧力や情報を受け止め、取った情報と合わせて検証するとします。続けて右端から革新の質の「ノ」を書いて「フ」とし勝気に必要な情報を取り入れ出し、その中央辺りから重心の取れる所に「|」を書いてここまでの要点とし「|」の上部から「ヽ」を書いて全体のバランスをとりその角度からも情報を確認するとします。その考えを基に右側に曲線の「L」を勢いよく書いてルールや基本を重んじる明確な世界を作り、右上に跳ね上げプライドを持ってまとめていくと観ます。ここはデリカシーを持ちながらも上からの圧力を接地面で堂々と受け止めていますので、圧力に対して堂々と立ち向かう姿勢とも考えられます。
次に「礼」でまとめたことを「ノ」で新たな周りからの情報から自分に必要なものを瞬時に選び取り、その重心がとれる位置に「|」を書いて取り入れたことから要点を絞り明快な意思とします。その右横の保守の質の空間に「ソ」を書いて意思としたことと新しい情報とを集約し、その下に「王」を書いて集約したことを受け止め何度も検証をして空間を左右上下に仕分け公平に細かく生真面目に分析をするとします。次に一拍あけ、左下に「ノ」を書いて「王」で分析したことを素早く取り確認し、その下の長い「―」でこれまでのことを全て並べ必要なものを取り入れ不必要なものは流し、先程の「ノ」の中央辺りから「亅」をクロスし固定させ意思とし、その真ん中辺りから「/」を更にクロスさせ意思としたことを確認するとします。
続けて「―」のやや右寄りのところから「\」をクロスさせ右上に跳ね上げ自分の価値観を大切にしてプライドを持ち、三方向に囲まれた空間を構築し、そこに向かって真ん中辺りから「ノ」をクロスさせて内面を確認し最後の「ヽ」で念押しをすると観ます。
大まかにまとめますと、周りの情報を取り検証したことを勝気に取り入れ要点を絞り基本を大切な姿勢を堂々と持ち、そのことから再び要点を絞り意思とした事を公平に分析をして、あちらこちらに展開をさせては確認しそののち固定しては考えを頑ななものにしていくと考えられます。
つまり、周りの状況から保守的な考えを構築しそこに重きをおき、絞り込んだことに公平に対応し揺るぎない姿勢で取り組んでいくと観れます。
能や狂言の歴史は古く、そこにはきっちりとした作法や礼儀が今も守られ、この先も続いていくことでしょう。時代は異なりますが、その教えとする人間関係や社会生活の秩序を維持するために守るべき行動は今も昔も変わらないということですね。
私の子育て歴は10年です。この10年の間に色々な事があったなと、過ぎたこともあれば現在進行形のものもあります。普通に出産し多少の問題はあっても、周囲と変わりなく子育てをしていたら気づけなかったこと、知らなかったことを経験し「知る」ことができた今、私の経験値を培うことが出来ています。それを特別だとも自慢するわけでもありませんが、事実を「知る」ことは、そこから新たに先へ進む道が見えると私は考えます。
今回は「知る」をテーマに文字の分析をしていきたいと思います。
「知る」
のぼかん六つの形分けでは受け入れの形となり、常にテーマや相手を求める姿勢と同時に、何度でも受け入れては流すを繰りし、そのことが吟味する力ともなると観ます。
次に字の理論で観ていきます。
まず「ノ」で周り情報より自分が必要と思う情報を瞬時に取り判断しながら、「ノ」の真ん中辺りより短い「一」を書き「ノ」で取り入れた情報にプラスし、新たな情報や圧力を受け止め並べ、必要な情報は受け入れ検証し不要な情報は流します。「一」の一拍空いた下に長い「一」を書く事で上部で得た内容も流した情報も再度受け止め、本当に必要か不要かを粘り強く精査します。続けて短い「一」の真ん中辺りより革新の質の「ノ」をクロスさせ、左右上下に仕分けし、あらゆる視点から取り入れた情報を検証し、やがて明快な意思となり、次にこの「ノ」を支えるかのような「∖」を書き周囲の情報をも確認し慎重に考えをまとめます。
「矢」での考えを基に「|」で新たな情報を疑うことなく受け入れ、続く「一」「|」と三方向を囲い、新たな情報や圧力から検証した事や、これまで得た情報を全て取り込み「一」を書く事で「口」となり、これまでの結果をまとめやがての意思とします。「口」はその空間に仕切りが無いことから、取り込む大胆さや雑多にも見える様であるとも観ます。
「知る」とは情報を瞬時に取りながらも今ある現実もしっかり受け止め、何度も検証し、様々な角度から情報や思考を確認し、明快な意思を持ちながら周囲の意見も取り入れ、新たな情報やここまでの検証を要約した結果を、大まかながらも揺るぎない姿勢で持ちながらその現実に対応するものだと理解しました。
「知る」とは一つの情報を分析しまとめるだけではない、その「知る」内容によって知識はもちろん、それらを得るまでに抱いた感情さえも全て整理しまとめて結果となり、事実として知り理解していくものなのではないかとも考えました。
子育ては十人十色というように、情報や知識を「知る」ということは、行きつく先は同じであっても、皆が全て同じ思いを経て得るものではないのかもしれませんね。
子育て折り返しの10年。今ある事実を知り受け止め様々な経験をし、私なりの子育ての道を進みたいと思います。
今月もお読みいただきありがとうございました。
どの人も不安や不満を多少でも持っているのではないでしょうか?
先月、「不安」という文字を分析し、不安と思っている解釈を一歩進めると長所や対処法となるとわかりました。今月は「不満」の文字をのぼかん的に観ていきます。
「不満」
六つの形分けでは攻撃の形となり、やりたい願望が先にあるのでやってみてから学ぶという姿勢で、やってみなければわからないとの発想があると観ていきます。
次に字の理論では「一」で現実的な圧力や上から情報をあるがままに受け止めることから始まります。「一」で受け止め検証し取り入れた情報をその下の真ん中辺りから書く「ノ」で要約し、それを革新の質の勢いで外へ払い、その重心の取れる位置から「|」を下ろし、下方向に展開しながら明快な意志とします。「丶」を右下方向に向けて書き、「一」の幅内でバランス取りながらまとめていきます。
こうして「不」の内側は、あっちにもこっちにも思いを展開します。
その事を前提として次に右下へ向けた「丶」を書き、一拍おいて「丶」を書きチェックを繰り返し、それを「レ」で受け止め一方向の保守の質の展開で情報をまとめあげていきます。
その右側に「一」を書き今までのことや新たなる情報等を受け止め並べ検証し、その左から「|」を二本書き「艹」とし「不」の内の世界を更にチェックし「一」で締めまとめていきます。
その下に「|」「一」「亅」と書き三方向が囲まれたその「冂」の枠内で、ここまでの流れを取り入れまとめていこうとします。「|」で上の「廿」と「冂」の情報を繋げ、「冂」の枠内の確実にできる情報の範囲内を「凵」で更にぎゅっと絞り、左右に均等に仕分け、ここで判断したことにプライド高くこれまでのことをまとめていきます。
大まかにまとめますと、現実の状況をあるがまま受け止め全てを検証し、そこから自分が必要と思うことを選択しながら、あれこれ考えまとめていきます。その考えについて、自分のペースながらもしっかり向き合い、情報収集をし、更に考えとする内容をきちんとチェックしまとめ、そこから得た情報は冷静に均等に、確実に自分の中でプライド高くまとめていきます。
ですから、現実を受け止めてから、あれこれ考え、更にそれはどういうことを言っているのかともっと掘り深め考えて、自分の中に落とし込んでいこうと言うところがあり、左右均等のその事の理解で終わるので、不満と思った感情を「なんでなんで」と持ち続けていくところがあるといえます。
つまりは、満足できない事についてきちんと追及し、その実態の改善への方向性が見い出しきれない「不満」ですから、「満」のきちんと仕分け出来た世界を次のステップや違う状況で活かせるように考えていく事が大事と学んだ気がします。
今回「不満」の文字を分析してみて、「不満」と思っているとどんどん内に感情が溜まっていきますから、それでは生活していて面白くありません。
状況・条件等を改善してその「不満」を排除していく努力が大事ですね。
こういった点でも、のぼかんで個性を知る、物事の事実知ることが「不満」を軽減し改善することに役立つと思います。
これからものぼかんを知って頂けるように私のペースでありながらもお伝えしていきたいと思います。
私の主人は男兄弟で私は女姉妹である為、主人と一緒になってから約三十年の間にコミュニケーションの取り方が違うな!?何が違うのかと考えていた時に、これこそ文字で違いを知ってみようとなり、前月は「兄」「弟」の文字を「のぼかん」で観ましたので、今月は「姉」「妹」の文字を「のぼかん」で観ていきます。
「姉」
のぼかんの六つの形分けでは受け入れの形となり、常にテーマ、相手を求める姿勢と同時に何度でも受け入れる事を繰り返す。その事が検証となり吟味する力ともなると観ます。
字の理論では、一画目の「く」で自身に必要な情報を受け取りそのまま右斜め下方向へ続ける事で先ほどの情報をしぼりながら右方向の保守の質を持ち、「く」に「ノ」をクロスさせ更に情報を受け取り自分の思いの世界を作り、そこに「一」を書くことで各々で囲う形となり構築された「女」のアンテナ的要素で更に情報の受発信をし、チェックしまとめていきます。
その後周りの情報を受け入れ観察する中で「丶」で情報をチェックし、ここまでの現実的な情報を「一」の全面で受け取り検証し不要なものを流します。一拍置いて内側に入った所へ「丨」を書き集約した事柄を意思とし、「一」で「亠」の流れに合わせその右より下へ「亅」を下ろし「冂」としこの内に情報を取り入れ、続いて「亠」からほぼ中心より「丨」をおろし「冂」とつなげ、「冂」の内の情報を左右に仕分け下方向へ展開します。
大まかにまとめますと、周囲の情報から自分が取り組むと決めた事をもう一つのやり方も考えながらそこに向き合い、まとめた事に対してアンテナ的要素で全方向をチェックし、その考えを基に現実的な情報を受け止め対応し、そこから絞った枠内の内容に意思とした事をその時々の状況に合わせて自分なりの考え方として下方向に出していきます。
ですから「姉」は周囲のあらゆる情報をチェックしてから状況をしっかりと受け止め向き合い、自分の取り組む範囲をまずはきちんと持ち、その枠内の判断に対して下に伝える事ができます。妹である私にはこれが時に命令のように感じられてしまうところなのでしょうね。
「妹」
のぼかんの六つの形分けでは受け入れの形となり、常にテーマ、相手を求める姿勢と同時に何度でも受け入れる事を繰り返す。その事が検証となり吟味する力ともなると観ます。
字の理論では周りや上の人からの情報より「ノ」で必要なものを取り入れそのまま続けて「丶」を右斜め下方向へ書き、新たなる情報と解釈を加えながら保守の質を持ち、続けて「く」にクロスさせる「ノ」で書く情報を集約し自分の思いの世界を作ります。そこに「一」を書き囲う形となり構築された「女」で周囲のあらゆる情報をアンテナ的要素で受発信をしまとめ、チェックしていきます。
「一」でここまでの現実的な情報を面一杯に受け取り、一拍置いて更に平行した長い「一」で新たな情報も受け取り、先ほど流した情報ももう一度受け止め、受け取った事を並べ検証し上方向にも反応します。そのほぼ中心に「丨」を下ろし直角的にクロスさせ固定し左右、上中下の空間の各内面を何度も確認しながら六つに分け強くはっきりとした意思とします。その下に「ハ」を書く事でこれまでの事を更に仕分けその内側で左右のバランスをも取り確実な内容を展開していこうとします。
大まかにまとめますと、上からの情報より得た内容について全体をチェックしまとめ、何度も確認しながら周囲への気配りもし、柔軟に対応する中でも毅然と且つ公平に対応し、精査した内容を下へ出すとなります。
ですから「妹」は上からの指示に忠実に粘り強く対応出来、そこから自分の考えをまとめるとなるのでしょうね。
妹の方が姉より要領良く動くとも言えますし、姉は自分事に集中しようとするから、こういう要領は不要とも観れますね。
今回「姉」「妹」の文字を分析してみて姉は姉で親から逃れられない位置であり、親からの意向を下へしっかり向けようとする姿があるのも観れ、妹は妹で与えられた事に忠実に実行しようとする姿を持つ事がわかりました。
個人的には、私達姉妹は近しく好意的に接して居る様に映りますが、内には姉の自分本意な姿を羨ましく妬む気持ちも感じていました。今回の分析でそこの気持ちが湧いてしまう意味もわかり、姉の大変さもわかり気持ちの整理をつける機会となりました。
今月もありがとうございました。
木々の葉が赤や黄色に色づく季節になりました。
紅葉(もみじ)とは木の葉が色づくことを指します。
私自身、紅葉が緑から黄色、赤への変化していくことの趣と、形が子どもの手のひらのようで可愛いところが好きで見てると癒やされます。
今月は『紅葉』の文字を分析していきます。
『紅葉』
のぼかんの六つの形分けでは受け身の形となり、主張を決める為の情報を受け入れてから自分の考えをまとめる。それからの行動なり意思表示に移すと観ていきます。
次に字の理論では、まわりの情報の中より「/」で必要なものを取り入れ途中「丶」で右下方向に屈折し「く」とし、ここで保守の質となり取った情報などの価値観を大事に展開します。
その流れに合わせながら「/」を書き、続いてその下より「一」を書くことでもう1つの考えを持ち「丶」で締め、前向きな考えとしてまとめます。
「幺」の下の真ん中辺りに「亅」を書きここまでの内容を要約し意志として、その両サイドに「ハ」を書き取り組む枠を持ちその事に集中すると同時に、現実的な状況に合わせて瞬時に判断していきます。
「糸」の基本姿勢を持ちその後まわりの情報を受け入れ観察してから、「一」で更に現実的な情報を受け止め並べ検証しその下真ん中あたりに「|」を書き情報を左右に分け「一」で閉じ、「糸」の要素を状況に合わせて分けて判別していくと考えます。
『紅』で考えた情報を下に書く「一」でしっかり受け止め改めて検証します。その左より内に「丶」を書き意志を持ち仕分けし、続けて右より内に入ったところに「ノ」を書き情報を絞り仕分けします。そしてこの「艹」の下側へ確実に情報を伝達していきます。
一拍おいて「─」を引いてここまでの情報を受け止めまた改めて並べ、その真ん中あたりに「|」を書き「十」とし意志を持ち、その右に書く「|」で先程の意志を確認し、その下に書く「─」で出来たこの1つの空間にまとめていきます。それを左から被せるように保守の質を持つ「L」で方向性を固めていきます。
さらにその下に書く「─」でここまでのことを並べチェックし、上部の「世」でまとめた内容を「|」で要約しながらクロスし、ここで構築された「十」でバランスよくチェックし、そして左右上下4つに拘りを持って仕分けます。
その下部に「八」を書き、より細かく情報を細分化し、その範囲内のものはを下方向へ出して行きます。
大まかにまとめますと、まわりより必要な情報を取り、更にもう一段考えたことの現実的な判断力を基本に持ち、それを元に状況々の情報をしっかりと受け止めて判断し、さらにここまでの流れを受け止め絞った情報をチェックしながらも自分の方向性を定め、それを細かく分析しながらまわりにわかりやすく表現していきます。
ですから、『紅葉』とは自身の状態をしっかり把握した上で天候や気温の変化をキャッチしながら、環境にしっかりと合わせて対応し、その遷ろいを色で示してくれていると考えられます。
『紅葉(もみじ)』の文字の分析をし、自然な色の遷ろいが侘び寂びを感じさせるところなど、人として微妙に揺れ動く日常においてなかなか色を打ち出せない心の有り様に対して、自然の宿命に対しての敢然たる振る舞いを私はとても魅力的に感じるのだと分かりました。
copyright©2020 Nobokan all rights reserved.