何も語らずともその場にいらっしゃるだけで何とも言えない迫力を感じさせる人がいます。
私の身近では上先生がまさにそうであり、二十年来のお付き合いでありながら、年々その感じ方が増すようにも思います。上先生とご一緒する時、その自然と漂う気迫にただただ圧倒されそうになったり、その必死さの後々それが人としての憧れにもなったりします。
ふと自分とは何が違うのだろうか。あの鋭さや凄味はどうやって作り上げて来られたのだろうかと、ただただその距離感の大きさだけを感じたりします。
その人の醸し出すものが周りに安心を与え、その堂々とされた姿勢が強さとして伝わっては人々の静かなる目標となると思えてなりません。
今回は『強』と『弱』の文字を分析し、多くの人が憧れを持つ「人の強さ」について考えてみたいと思います。
『強』
のぼかん六つの形分けでは受け入れの形となり、常にテーマや相手を求める姿勢と同時に、受け入れては流す事を繰り返しながら、検証しては吟味していく質があると観ていきます。
次に字の理論で観ていきますと、「一」の面でまずは情報を受け止め検証し、その右側から下ろす「|」で取り入れる意思を決め、その左に「一」を引き「コ」を構築します。この内の右から左に向かう革新の質が自分らしさを勝気に展開するとし、続く「L」で左から右への保守の質で自らの基本とするものに則しているかどうかを考え、その後 「J」でこれまでの取り組み方を勝気さでまとめ、ここまで左、右、左と粘り強く検証した内容を、下の跳ねで揺るぎないものとすると観ます。
「弓」の考えをもとにし更なる情報も受け入れながら、革新の部に書く「ム」で必要な情報のみ鋭く取り入れこの一つの空間にまとめます。ここの底は鋭角で左下から右上に上がっていますので、そのまとめた内容の骨子を明快に持ち、保守の質を有しながら上の間口方向へ思いを出していきます。それを「ヽ」でしっかりと締めます。
一拍置いてから四方向を囲む「口」を書き、これまでの流れを自分のペースで一つにまとめ、その後「ム」の重心のとれる位置から「ム」の要点を絞った「|」を下ろします。これで「口」を固定し、同時にその内の情報を瞬時に左右へ仕分けもし、その時々の状況に合わせた考えとし、それを「/」で上方向へプライドを持ち展開し「ヽ」で締めより強力な意思としてまとめていきます。
大まかに『強』の文字をまとめます。
周りの情報を受け止めては勝気にその検証に取り組み、基本を確立しようとしては粘り強く見直し、その後自分らしさをそのまま基本姿勢としていきます。
それを前提として明快にプライド高く周りにアピールし、その場その環境に応じた考え方にプライドを持ち、前向きにまとめ上げていきます。
つまり、築き上げた自分らしさをそのまま周りに明快に、強烈にアピールしていく姿勢と考えられます。
『弱』
のぼかん六つの形分けでは、受け入れの形となります。
常にテーマを求める姿勢と同時に情報を受け入れては流す事を繰り返しては、検証し吟味していく姿勢があると観ていきます。
次に字の理論では、「一」で情報を受け止め検証し、「|」「一」で革新の質を有する 「コ」を構築し、その後保守の質を有する「L」を構築し、時間をかけて物事の両面の質を知ります。そこに革新を有する「J」でここまでをまとめた思いを明快に示し、その内側にそれについて保守の質の「ヽ」で外部からの情報を向け考えを見つめては検証するとし、更に「/」でも違う角度から外部の情報を内に向け慎重に基本姿勢を見つめ考えまとめるとします。
保守の部の基本姿勢を続く革新の部の「コ」で客観視しては内向し、新たに周りの情報を「L」で取り参考にしては展開させ、「J」でこれまでの流れを最終的に包み込んでは絞り、この空間の革新の質の方向性を徹底していきます。
こうして内向していた情報の中より更に保守の質の「ヽ」と「/」で全体的な流れをチェックしその価値観を確固たるものとしていくと観ます。
大まかに『弱』の文字をまとめます。
与えられる情報を受け止めつつ自分の向かう方向性を決め、情報を最大限に活かしては周りとの調和を図りながら自分らしさの方向性を示し、そこに念入りな確認の後考えをまとめあげていきます。
更にその事を前提として行動面でも基本姿勢を常に確認し、その取り組み方を徹底していきながら周りの情報を確認し、ここでも念には念のチェックを再度行っては、一つのスタイルを作り上げ徹底していくといえます。
つまり、取り組むと決めた事には慎重に内向を繰り返しながらも、より確実にと準備をしていく姿勢といえますね。
社会に出る前は、地位や名誉を築き上げるのが大人の強さと思っていました。しかし、歳を重ね「のぼかん」の勉強も重ねていくうちに、強さと弱さの概念が大きく変わりました。
また今回の分析からも、実は自分の弱さを知っている人こそ、そこと向き合いその基本姿勢を崩さず常に自身に問い続ける力の大きさこそが、周りには変わらぬ安定感や安心と映り、これがその人の強さとなるのだと思い至りました。
どれだけ着飾って外部を整えても、内面の質こそが周りの人に大きく影響を与えるのですね。
弱さがあっての強さ。
弱さと向き合う力こそが強さとなり、強いゆえにその弱さも大事にできる。
弱さと強さの関係性も、余すところなく人が生きる真実であり、現実の世界となる。
常日頃、自分の弱さに気づくと「情け無い」で終わらせがちですが、もう一歩力強く踏み込んでしっかりと向き合い続けてみようと思います。
ありがとうございました。
梅のつぼみもほころびポカポカと暖かい日もあり、もう春もそこまで来ていると思いつつもまだまだ身震いする時もあり、緊急事態宣言下にある世の中と同じように不安定な状況で落ち着かないようです。
元気を自負していてもウイルスには勝てるはずもなく、ひたすら人込みを避け、買い物は素早く、という日々を過ごしています。
自宅にいる時間が多くなってから一年、この間に今まで小説一辺倒だった読書が知識を得る読書へと少しずつ変わってきています。
「のぼかん」で文字を読むこと、身体のこと、文章を書くこと、人にものを伝えること、ホームページのプログラムのこと等々。知りたいこと、覚えたいことがまだまだあります。
今まで物にこだわり蓄えてきたのを、この機会に身の回りをすっきりとし、しっかりと知識を蓄え、健康に留意し、この先の人生を悔いなく楽しく生きたいと思います。
今月は「蓄える」を分析し、ただ「ためる」とどう違うのか考えてみます。
【蓄】
のぼかんの六つの形分けでは直情の形で、己の価値観に忠実で、内でも外でも、いつでもどこでも状況に関係なくその意思を通すという終始一貫の大まかな発想法があり、そのことが周りからは信頼と映るとも観ます。
次に字の理論で観ていきます。
一画目に「一」を書き、現在ある現実的な情報をこの面全体で受け止め検証し、その左側より内に入った位置に「|」をクロスさせ検証を固くしまずの意思とします。
そこから空間を置いて右側にも「|」をクロスさせ、こちらも検証を強め先程意思とした事も含めて全体の情報を絞りこみ、更なる意思としまとめていきます。
この「草冠」は周りの状況に対応しながら、内に集め検証した情報については左右両方を含めた意思とし、常に先の情報の全体像を確実に認識していくものと考えます。
次にこの下真ん中あたりに短い「丨」を書き「草冠」で意思としたことを明確に表し、更に検証、吟味し、その後長い「一」で「丨」や「草冠」や上からの情報も含め堂々と受け止め、一旦この幅に広げ吟味し精査していきます。
「亠」の下真ん中より革新の質の「ノ」を書き「亠」で意思とした内容を明快に取り、これを受け止めるように「丶」を書きさらに同じく右上より長く強い「ノ」で情報を取り入れ、続けて「一」につなげて書いて保守の質の空間を作り「丶」で閉じここまでの情報をこの空間で育み検証し精査するとします。
これは右上方向に間口が二つあるといえ、この間口でも先の情報を常に観察し取り入れ、より細かな情報を取得し検証する部といえますね。
「玄」の下部に空間を置いて左側に「丨」を書き、ここまでのすべての考えをまずの意思とし、さらに「一」で「玄」からの情報をそのまま受け止め、続く「丨」で「冂」としその思考、行動の範囲を定めます。
この三方向が囲まれた空間の内真ん中あたりから「丨」を書く事で、その内に入った情報を瞬時に均等に左右二つの考えに仕分けます。次にこの囲いの上下真ん中あたりに「一」を書き囲いの中は上下にも仕切られ、最後に「一」を書き囲いを閉じてこの内面がさらに細分化されて四つの均等な空間を有する形となります。
これは「玄」で得た保守の質の決めた方針について、その左右上下の空間でバランス良く得た情報を瞬時に見極め仕分けることで、多様な思考性を持ち行動するといえます。
大まかに「蓄」をまとめますと、将来や先の情報を意識しながらも今ある現実をしっかり見据え、決めた方針に従って情報を生真面目に検証を重ね精査し、さらに守られ細分化された空間の中でその確認を怠らず努力していくといえます。
「蓄える」とは、知識であっても物であっても周りにオープンにするのではなく、しっかり先を見据えながらも自分自身の方針に沿って得た世界観を常に確認しては、コツコツと努力していくものだということがよく解りました。
ただ単にやみくもにため込むのではなく、きちんとした自分の方針に基づき、地道に努力して得た結果を大事にするという意味だということですね。
今月もありがとうございました。
三月に入り、日に日に厳しい寒さも和らぎ、春の陽気を感じられるようになってきました。
四月から中学三年生になる娘が高校受験に向けて塾に通いたいと言うので、先月から一緒に塾選びを始めました。先ずは親子で塾に行って一時間ほど説明を受け、後日実際に授業を受けてどんな雰囲気なのかを体験する、という流れを何度も繰り返しながら自分に合った塾を選んでいきました。
塾を選ぶのでさえかなりの時間を費やしたので、志望校が全く決まっていない娘が自分の行きたい高校を選ぶまでにはかなり時間もかかるし大変だろうなぁ…と感じました。
そこで、今月は「選」の文字を分析する事で、今後の娘の志望校を選んでいく際の参考にしたいと思います。
『選』
のぼかんの「六つの形分け」では直情の形となり、自分の価値観に対して忠実であり何時でも何処でも自分のスタイルを通す一貫した姿勢があるとなります。
次に字の理論で観ていきます。
書き順で観ていきますと、最初の「一」で上からの情報なり圧力を先ずは一旦受け止め検証し、必要なものは取り入れ不必要なものは流していきます。
「一」の右端より縦線「丨」を書き、ここで範囲を定めながら明快な意思を持ち、さらに下に「一」を書き「コ」となり、ここは間口が左方向に開いている革新の質の方向性ですので、取り入れたものは勝気な発想法にまとめていきます。
続いて「コ」の左端下から「乚」を書くことで下部は右に間口がある保守の質の方向性となり、ここでは基本や教えなどを大切にした保守的な発想法にまとめていきます。
「己」の最後が上方向に跳ねていますので、最終的には前向きに勢い良くまとめていくと観ていきます。
また「己」は我慢形の要素が強く何度でも圧力や情報に耐えては自分の価値観や経験則を基に考えていきますが、左右の方向性がある為、最初に考えた発想法と真逆の方向性での発想もする事で、物事を冷静に考え捉えているとも言えますね。
「己」の考えを前提とし、「一」「丨」「一」と書き「コ」とします。
「コ」の上の横線で情報なり圧力をしっかり受け止め、必要なものだけを取り入れ勝気にまとめます。
更に下部に「乚」と書き保守的に考えをまとめ、「己」の左右の方向性で再度検証を重ねていきます。
続いて二つの「己」の真ん中辺り下に空間をあけて短い横線「一」を書き、二つの「己」で考えた事やさらに新たな情報を含めてもう一度ここでしっかり受け止め検証していきます。
次に「一」の真ん中より左側に縦線をクロスさせる事で情報を取りながら明快な意思を持ち、さらに「一」の真ん中より右側にも縦線をクロスさせることで、二本のアンテナ的要素を用いて幅の有る情報の取り方や検証の仕方をします。
その二本の縦線の下に長い「一」を書いて閉めることで、真ん中には一つの空間ができます。ここは仕切りがない為、ここまで取り入れた情報を細かく仕分けすることなく大まかにまとめていくと言えます。
上の「一」より下の「一」の方が長い為、上の「一」で流したものも下の「一」で受け止め検証できる為、一度駄目とした情報や考えでももう一度あるとのタフで粘り強い発想もし、全体的に上向きの方向性が強くなりますので、前向きな発想法にまとめていきます。
ここまでは直角的な字ですので、その事実に対する自分なりの分析の通りにきちんと生真面目に考えていくと言えますね。
次に、長い「一」の下に空間をあけて、左側に革新の質の方向性「ノ」を書きます。
今まで考えまとめた事の中からさらに自分が必要とするものだけを勢い良く取り表現した後、右側に保守の質の方向性「ヽ」で柔軟に表現していきます。
「巽」は、何度も粘り強く検証を重ねながらしっかり生真面目に考えてきた事を、周りとのバランスを考えながらも自由で柔軟にまとめていくと観る事ができますね。
この「巽」を乗せるように「しんにょう」を書いていきます。
先ずは最初の「ヽ」でこれまでの事をしっかりまとめ、明快な意思を示した後、続く「ろ」のような曲線で粘り強く検証を重ねる機能を持ち、最終的には保守の質の方向性に流れる曲線 「乀」で柔軟に前向きに表現していくと観る事ができます。
よって「選」とは、今現在の状況において自分の価値観や経験則を基にしながら、その求める情報に対して何度も粘り強く、且つしっかり検証を重ね、さらに情報をプラスし周りの状況を冷静に見ながら参考とし柔軟に前向きに考えをまとめ、最終的に自分で意思を固めたら、その事を粘り強く検証し確認を重ねながらプライドを持って行動していくことだと言えますね。
ですから、最初に情報ばかりを集めるのではなく、先ずはそれを基に自分がどうしたいのかをじっくり何度も考え、左右の相反する方向性でも考えていく為、迷いが出てきたり、最初の考えとは違う考えになることもありますが、繰り返すうちに周りの状況を冷静に考えながらも当初の目的に対して自分の意思もしっかり定まり、決して諦めることなく常に前を向いて進んでいくことが大切だと分かりました。
実際に塾を選ぶ際にも、周りの友達から聞いた情報だけで選ぶことはせず、時間はかかりましたが、何か所も塾に足を運んで実際に娘自身が体験して自分で考え決断できたことはとても良かったと思いました。
これから志望校を選ぶ上でも、先ずは自分自身でしっかり考える事が大切で、その為にも情報だけで判断するのではなく、高校まで自転車や電車を使って行ってみて、毎日通えそうか等も自分で実感した上で、さらに自分自身でしっかりじっくり考えながら選んでいけばいいと思いました。
そして志望校が決まったら、今度はその高校に合格できるように毎日コツコツ勉強に励んでもらいたいと思います。
親子で取り組む貴重な経験となりました。
有難うございました。
私は、忘れ物が少ない方ではありません。今までに傘を何本置き忘れてきたかもわからず、中には忘れてきた場所さえわからない物もあります。娘も私と同じで、傘の忘れ物はもちろん色々と忘れることがありますが、共通して言えることは、たぶん忘れても何とかなる物しか忘れないということ。今までは忘れ物が取り返しのつかない大問題に至ることはなかったということです。
先日も、娘の鞄に財布が入っていないので立ち寄った各所に電話するとお店で保管されていることが判明。娘に取りに行く時間がなかったので私が代わりに取りに行くと 「お財布はこちらでお間違いないでしょうか。あと、こちらの帽子は別の日の忘れ物で数日前からお預かりしていたのですが・・・」と、それは娘のお気に入りの帽子でした。受け取ってから娘に電話して帽子のことを伝えると「え~!そこにあったの?最近見当たらないとは思ったけど見つかって良かった~」とお気楽な返事。この時は財布の中身も無事で良かったのですが、外で財布やスマホを忘れるのは本当に勘弁してほしい。本人はあまり動じず私の方が焦ります。
ということで、今月は「忘」を取り上げて分析し検証してみたいと思います。
「忘」とは漢字ペディアには以下のように書かれていました。
わすれる。おぼえていない。
「忘」
のぼかんの六つの形分けでは、直情の形。
外にも内にも何時でも何処でも状況に関係なく自分のスタイルを通す。終始一貫した姿勢があるとします。
字の理論で観ていきますと「忘」は、まず短い「|」のアンテナ的要素で先の情報等をチェックして取り入れ接する「一」で受け取り、その他の圧力も堂々と受け止めて、必要なことを取り入れて不要なことは跳ね返したり流したりします。
取り入れたことは「亠」の下左端より内側に書く「L」にて要約され「亡」となり、右方向に間口ができて保守の質の方向性となりますので、情報の受発信をしながら基本やルールなどを重んじた思考や意思になると観ることができます。
そして「亡」の意思を受けて展開する「心」は、まず左側の短い点のような「ノ」が左斜め下方向に向いていますので革新の質があり、端的で強い意思があると観ますが、右側の「し」では方向性の向きが変わり、緩やかな曲線で右斜め下に向かっていますので保守の質になり、最後は上に跳ね上げますので、大らかで柔軟に対応した後プライドを高く持って向上心があると観ることができます。
そして最後に「い」を書きます。この点は、二つ浮遊しているようにも見えますので、これという決まりがなく自由に同じことを繰り返すと観たり、これまで取り入れたことについて二度に渡る慎重な最終確認をすると観ることもできます。
「忘」を大まかにまとめますと、まずは必要な情報や圧力等を堂々と受け止めて、取り入れることを検証し吟味します。吟味して取り入れたことは、基本や規則等を大切にしてその意思をまとめ、端的で勝ち気な対応と大らかで柔軟な対応をするとともに向上心を持ち、繰り返し確認する慎重さがある場合もあれば、固定されることなく常に自由で掴みきれない場合もあるということ。
つまり、まずは何が必要か否かをしっかり考えて、自分にとって絶対に譲れないものと多少譲っても構わないものを分けることで、絶対に譲れないものは何度も確認して意識するので忘れない。その他の物はその状況に合わせる対応力があれば何とかなるのでつい忘れてしまうことがあるということでしょうか。
受験に行く際の受験票、海外に行く際のパスポートなどは、代用が効かず必ず持っていないといけない物なので何度も確認して忘れないようにすると思いますが、それが無くても特に影響がないもの(必要でも代用品を購入するなどで補えるようなもの)は忘れてしまうことがあるのかなと思います。
娘は、以前も免許証やクレジットカードが入った財布をどこに忘れたのか(落としたのかも)不明だった時、すぐカード会社に連絡して再発行の手続きは済ませましたが、免許証の再発行は車を運転することが無いという理由で数ヶ月後に。
さほど大事にしている財布でも無く、現金も少額しか入っていなかったので、特に落ち込む様子もありませんでした。一時的に不便にはなりましたが、娘にとってあの財布は忘れて無くしても「まあ、何とかなる」に分類されていたようです。
娘の名前を「のぼかん」で観ると、私と真逆で几帳面なしっかり者だと思うのですが、忘れ物に関しては私を上回ってきているような気がします。これは、私の育て方に問題があったからでしょうか・・・。
皆様も忘れ物には十分ご注意くださいね。
ありがとうございました。
まだまだ肌寒い日が続きますね。
この季節になりますと高校受験、大学受験など人生の岐路に立つ皆さんやその親御さんの姿がよく目に入ります。わたしの娘にもそのような時期があったので懐かしく感じます。
そんな時「あの時こうしていたら違う道に進んでいたのかな」「あの時こちらを選んでいたらどうなっていたんだろう」と振り返ることがあります。しかし、どんなに想像しても別の道は現実にはなく、やはり今の道しかなかっただろうと思いなおします。
過去を振り返ることは時として、それは執着になると気づきがあります。
そこで今月は「執着」という文字をのぼかんで分析してみたいと思います。
「執着」は辞書的には一つのことにとらわれて、そこから離れられない心の状態を意味します。人や物のできごとに対して強く固執してしまう心を表します。
のぼかんの六つの形分けでは執着は「受け身の形」となり、主張を決めるための情報を受け入れて後に考えをまとめ、行動なり意志表示に移すという質があるとします。
字の理論ではまず「一」で今ある現実や情報を受け止め「Ⅰ」を中心にクロスさせることで左右上下対称に瞬時に分け検証しては意思とし、下部に長い「一」を書いて確実に係る情報を取りこぼさないように確かめます。
その下に「ソ」を書いて左右より絞るように集約させて取った情報の大切なところを 「一」でまとめます。
もう一度「一」を書いて確認し「Ⅰ」を中心に引き、さらに左右上下の質の仕分けをすると同時にこの過程の意思を貫くと観ます。
「幸」で考えたことを「丸」に展開します。
「ノ」を書いて勝気に「幸」の価値観を出すと同時にさらなる状況での自分の必要な情報のみキャッチし不要なものは流します。
「ノ」の上部三分の一辺りに「乙」をクロスさせていきながら右下に流れるような曲線を描き右上に勢いよく跳ね上げます。このことにより左部に革新の質の空間ができ、必要な情報に対して自分の価値観を大切にしながら、とりこぼさないようにしっかりと受け止め、プライド高く考えると観ます。続けて「ノ」に「ヽ」をクロスさせ、この全体としての揺るがぬ意思を表すと観ます。
「執」で考えたことを「着」で展開します。
「ソ」と書くことで情報を集約し大切な部分に特化し「一」で受け止めその中央より「Ⅰ」を書いて明確な意思を持つとします。
真ん中に短い「一」をクロスさせ情報をより細かく検証し確実であることを確かめつつ、長い「一」を書いてしっかりと明確に結論づけるとします。
その後中央左より「ノ」を書き勝気に自分らしい表し方をすると考え、その内側に「Ⅰ」 「一」「Ⅰ」を続けて書き三辺で囲まれた世界を作り、その枠内で内面を守りながら 「一」を二回書いて一つ一つじっくりと取り組み堀りさげていきます。
最後に「一」で閉めどっしりとそのことを結論付け揺るぎなく固めます。
以上のことから「執着」とは現実の状況からとった情報を、慎重に検証をし、自分の考えに対して、必要だと思うことのみに特化し、より強い考えを持ち、さらにその考えに対し、さらなる検証を重ね自分の思うことについての確認を内面において深く決定づけていくことを表しているとも読めますね。
そうであるならば、どんな情報をとるのか、どんな考えに対し強く価値観とするのか、どんなことへの考えや行動を深掘りするのかによって結論は大きくことなるでしょうし、自分の考えに固執するあまり結論付けたことを変えることができづらい状況にもなりかねませんね。
あまり一つのことだけに固執して周りを観ず自分の内面だけにこだわることは、時として自分を苦しめる結果になるかもしれないと改めてこの分析を通して知りました。
選んだ道がどのような道であってもその時の選択が最善であったと言えるように、今この瞬間にベストを尽くすことこそ、固執することなく執着心に苦しまない自分になれるのではないかと感じました。
これからも勉強を怠ることなく、のぼかんで学びを深め精進していこうと思います。
少しずつ春を運んできている様な風が、桜の蕾を優しくノックしている様にも見える朝の散歩道の風景。3月初旬まで延長された緊急事態宣言期間もまもなく終わります。それと同時に明るい春がやって来る様で、意欲的、活動的に様々なことに取り組みたい心持ちでいます。
現在の勤務先での勤務年数が来年度で6年目に入り、毎年春に新人職員が入社してきては、現場での指導や育成にあたる機会があるのですが、年々学校や家庭での体験不足による心の成熟度が、未熟化していることを感じます。技術的な指導にあたる前に、人として、社会人としての観点での指導や育成に、管理職は頭を悩ませていることも耳にします。
のぼかんを学んでからは、一人ひとりの世界観に理解を寄せながら、声かけをしたり見守ることを心がける様になり、育成のおもしろさを感じられるようになりました。現職に携わる方々が、個性を活かし合いながら職務にあたる楽しさや手応えを感じてもらえるよう、さらに育成に力を入れていきたいと思っています。
今月は、「育成」の文字を分析していきます。
「育成」
のぼかんの六つの形分けでは直情の形となり、大まかな発想法として、自分に対して忠実であり、終始一貫したマイペースなスタイルで臨みます。その姿勢が周囲からは信頼と映るところですが、本人的には不器用と思う発想があると観ます。
次に字の理論で観ていきます。
まずアンテナ的要素の「、」で、上部からの圧力や情報をチェックし、繊細に反応する質を有します。次に点の下の「一」でチェックした情報を受け止めた後検証し、入れるか否かの明快な判断をします。鍋蓋の中心点から左下方向に斜線を書き、次に流れを変えて右斜め上方向に横線を書き、「、」で閉じて 「ム」の様な形を書きます。流れが素早く、鋭角を持ち、字の方向性としては保守の質を持ちますので、鍋蓋で取り入れた情報に対して疑うことなく従順に、基本の思いや姿勢を構築していきます。 また「ム」は内面に溜めることのできない正直さと反応の良さもあると言えるので、基本的価値観を構築する過程には疑問や反発も湧き起こるけれども、上部からは鍋蓋に隠れて見えない部分でもあると言えるでしょう。
次に「ム」の下に「ノ」と書きここまでの意図を要約し、続けて「ノ」の上より「一」と書き 「亅」と続け、三方囲いの空間をつくり、その展開の幅・枠を定めます。その内側に 「一」を二本書き「月」とします。
「月」という字は我慢形の字で、周囲からの圧力に耐える質があり、こうして内面を三つの空間に仕分けし、上中下と時間経過と共に濾過するように仕分けしながら、下に思いを出そうとします。また、時間をかけてじっくりゆっくり内面を培うので、その過程は周囲からは見えにくいとも言えますね。
「育」は情報や圧力を慎重に受け止めた後、内面で解釈や反応をしながら基本姿勢を培い、じっくりゆっくり時間をかけて独自の価値観を構築する段階と解釈することができます。
「育」の考えをもとに、「成」へと展開していきます。
まず革新の質の曲線「ノ」で、勝ち気に明快に自分の意思を示したら、横線「一」でその展開の幅を定め、同時に圧力や情報を受け止めます。保守の質が生まれたことにより、揺るがない基本姿勢としていきます。その内面の左下あたりに、先に書いた「ノ」の線と「つ」の様な形で、三方に囲まれた空間内で自身の在り方に検証を重ねていくとします。「一」の真ん中辺りから「し」の様な線で、辺を突き抜け右下へと切り込み、やがて緩やかな線より右上に跳ね、途中に「ノ」で締めを入れて、更に右上に点を書きます。
「し」の様な線は保守の質を有し、基本姿勢をさらに強め、向上心やプライドを持って挑み、確認や決意を固めながらその姿勢を印象づけていきます。
「成」は、展開や実行の姿勢を構築する過程において、自身にも問いを深めたり検証しながら、より向上していくための努力を印象づけていく字と解釈します。
よって「育成」は、終始一貫したマイペースさの中にも、情報や圧力を慎重に受け止め、素早く反応をしながら基本姿勢を培い、時間をかけて独自の価値観を構築しながら、その展開や実行においても検証を重ねながら、より向上していくための努力を行うということが分かりました。
個々を理解して育成していく上では、その人が置かれてきた環境や育ってきた社会情勢を情報としてしっかり理解しながら、個々の世界観を読み解き適正に鍛えていかなければなりません。それでもすんなりと進まないことや結果の出ないこともあります。その時には、育成する側自身も内観や検証を行いながら、相手の成長を願い、はたまたその成長が所属する団体や社会の繁栄につながるように、努力し続けていくことまでも、人材育成ではないかと考えます。
のぼかんを学び、物事の本質が次第に見える様になり、私自身はどう在りたいのか、どう行動していきたいのかが明確になっていくのを感じられ、長きにわたり、上先生に育成していただけていることに感謝の思いは尽きません。
これからも、のぼかんの学びを自身の活力と、社会貢献に活かしていきたいと思います。ご清覧いただき、ありがとうございました。
コロナの影響で色々な規制が始まり1年が過ぎました。
この1年で生活がガラリと変わった方が多いと思います。自宅でのテレワーク、自分や家族の事を考える時間、仕事場の労働時間の短縮など、生活していく上で苦渋の決断を余儀なくされた方も多いと思います。
その中でも普段でさえ仕事面において弱い立場の働く女性に対しての影響が最も大きいと感じます。そして、それに伴ってこの先が見えず不安を抱えての女性の自殺者が多い事をニュースで知った時とても悲しくなりました。
ともかくこの先の見えない中、今は誰しも不安を抱えながら生活をしているのではないでしょうか。
今月の文字の再発見はこの「不安」の文字を課題としてみたいと思います。
『不安』
のぼかん六つの形分けでは直情の形となり、自分の価値観に忠実であり、何時でも何処でも状況に関係なく自分のスタイルを通す一貫した姿勢があると観ます。
次に字の理論で観ていきます。
「一」で上からの圧力を全面で受け止め検証し更にこの「一」の真ん中あたりから、その要点を革新の質の方向性「ノ」で勢いよく勝気に出していきます。続けて「ノ」の重心をとる位置から下に「|」を下ろし意思を決めて、「ノ」と「|」のすぐ右に保守の質の方向性「ヽ」でバランスを取りながら今までの基本的な考えを基に冷静に見直す客観的な世界を作ります。
「不」の考えを「安」で行動に移していきます。
「ヽ」でここまでの情報を集約しながら先の事を視野に入れて、短めの「|」で意思を決め「フ」でさらに上からの新たな圧力を受けながら自分の思考や表現の枠を決めます。
その決めた枠の中で、保守の質の方向性「く」を書き基本の考えを大事にし、革新の質の方向性「ノ」で勝気に表現し行動するとします。二つがクロスすることで更に強い意思を持ち、「一」で「く」「ノ」を継ぎ、揺るがぬ「女」の世界とし表現し行動するとします。真ん中に作られた「口」は誰にも見せることのない自分の秘めた本音の世界と取ることもできます。
まとめますと、圧力を受け続けながらも自分らしさを出していこうと意思を持ち、情報に対してバランス良く冷静に観る力を持とうとし、それの範囲を決めてその中で自分で考え見出した事を大切にしながら、勢いよくはっきりと表現することができます。
それは、「女」の五つのアンテナ的要素を持っての姿勢でもあり、その時の圧力次第では常に流動性が発揮される事であり、その時の事実のみに定着しきれない状況下にあっての世界だという事がわかりますね。
今回分析した「不安」は、まずは全てのことを一度受け止めてから、その中で自分らしくいれるための冷静さを兼ね備えていなければなりません。そして自分で決めた枠の中で自分らしい選択をし行動をしていく事が大切になっていきます。
ですから、情報や状況によって変動は当然でもありますから、一喜一憂の表現、行動と観られる事も含めて、自身の保護本能に訴える文字と言えるのかもしれませんね。
まだまだコロナの影響で経済情勢も不安定が続き不安な気持ちと隣り合わせの日々が続きますが、今日より明日、明日より明後日と全てが少しずつ明るい方向へ進んでいく事を願っています。
ありがとうございました。
やっと春を迎え何かウキウキしてくる時期でありながらも、未だコロナ問題が重くのしかかります。
このコロナにより世界中が社会生活や、その未来像のビジョンに対して否応なく変わらないとやっていけない状態になってきています。
一例をあげますと、日本においての暮れのボーナスが全体で約35%減となり、その衝撃を取り上げてテレビでは今流行の高級食パンの経済対比という企画がありました。それまではプチ贅沢と言う事で売り上げが伸びていたが、十二月を機に下がりだしたと言う。この経済の落ち込みは一時的な事ではなく、ボーナスでもこれから夏冬と上がるメドがないので、国民が守りに入ってしまったという事でしょう。
給付金も貯金が大半でお金が流通しないしそれでもこういう中でも株価は高値、住宅需要に供給が追いつかない現実もあると思えば閉店、廃業、倒産も多くなっている。良い作用悪い作用がはっきりしている。
人間関係も様変わり。厨房、建設現場、ダンプどころか大型トレーラーの運転等、女性の進出は凄まじいと言う。片や森元首相の様に軽い気持ちで言った事が、世界中で波紋を呼び、辞任と言う形になってしまう。
極論かも知れないがいろいろ言われているゆとり世代が社会に出て、昭和時代の義理、人情、しがらみは通用しないのか。
その中で「しがらみ」この言葉に焦点を当ててみたいと思います。
漢字で表すと「柵」である。恥ずかしながら初めて知った次第です。
今月の文字の再発見テーマは「柵」とします。
「柵」
のぼかん六つの形分けでは、受け入れの形となります。
常に相手を求める姿勢と同時に、何度でも受け入れては検証する事を繰り返すその事が吟味する力となるとします。
字の理論でみますと、「一」の面でその現実の情報を受け止め検証し、この「一」のバランスの取れる真ん中に「|」を下しクロスさせ、そのアンテナ的要素で周りの情報をチェックしながら、左右上下の空間に情報を仕分けていきます。その下部に「ノ」「ヽ」と書き更に細かく情報を仕分け、構築された「木」全体で、先の情報を観察しバランスよく公平にチェックし意思とします。
保守の部「木」の意思を続く革新の部の「|」で受け取り、「一」「亅」で三方向を囲む枠を作り新たなる情報を受け止めながらも、「亅」の跳ねは内面を向き、この世界を常にチェックを怠らずよりよく向上・安定させようとします。
この枠内の一つの空間にまとめたものを展開していきます。
続けてこの内に左から「|」を二本引き、その場の状況に合わせた左中右の仕分けをします。その真ん中あたりに外から「一」をクロスさせ、横からの情報も取りながら、上段左中右、下段左中右と空間を作ります。
上段の方はその価値観として主張を持ち、下段はその発展性として理解できます。 こうして上下六つの仕分けした空間を有し、下方向にその意思を出すと考えます。
大まかに「柵」の文字をまとめますと、常に情報を取り検証しては吟味し、周りには見えない見せない自分の考えや世界の中で、その場の環境や状況に合わせながら整理し展開していくことであるといえます。
辞書的には、通常は「とりで」音読みで「さく」
水の流れをせき止める為のさく。
これが「しがらみ」になると心にまとわりついて決意などを邪魔するものとありますが、決してマイナス思考の意味ではないとあります。
なるほどこうして分析してみると、現実に則した自分自身の成し得る限りの判断であると言えますね。ゆえに「しがらみ」とは決してマイナス思考の意味ではないという事を証明し理解できますね。
最近は、トップ企業でも叩き上げの社長を作らず、社長業としてのプロ、生業としている人を外部から導入するケースが出ている。
黒字部門でもあっさり切り、より利益を生む売却方針を一本化したりする。戦術的には大胆に攻める術をやってのける。しがらみのない経営者だからできるとメディアは報じる。
まさにその通り、のぼかん的観方であれば、「柵」とはしっかり検証、吟味し上昇志向を持つ姿がはっきり見える。
周りには見せない、見えない世界であり、ここまで培った現実の努力の結果と捉えれば辞書の中にあったマイナスの意味ではないと言う項目の通りだと思う。
社会には常に再建王と言われる人物が登場するが、その方の手法が永遠に通用するかと言うと、それはNOである。時代時代で変化できるかできないかの問題だが、むしろそこまでの「柵」が存在する事でその方の執る術が効果的に使える訳で、ただしそれは「柵」を破壊する事で成立するものなら、一度きりの成果としてしかなりえない事実も潜む。
のぼかんを学ぶ事で初めて知る文字も出てきて、益々文字に対する意識が変わってきました。
今月もありがとうございました。
私が「のぼかん」の仕事を通して出会う方は、子育てや親との関係をテーマとされている方が多いのですが、ご自身とご両親の関係、お子さんとの関係は、家族であっても違う個性を持つ者同士の関わりですから、きちんとその違いを理解しておくことでよりよい関係が築けるということをお伝えしています。
その上で、「父」「母」とはどういうものなのかを理解することで、その役割、求められる姿勢が明確になりテーマと向き合う上での一助となるのではないかと思い、今日は 「父」「母」の文字を分析することにしました。
「父」
「のぼかん」六つの形分けでは直情の形となります。
これは、自分の価値観に忠実、いつでも、どこでも、誰に対しても自分のスタイルを通すと観ていきます。
次に文字の理論で観ていくと、まずはじめに「ノ」と書き周囲の情報から必要なものだけを瞬時に選び取り、続いてその反対側に「ヽ」を書くことで「ハ」が構築されます。 間口が狭くなっているところから取り入れる情報を限定し、そこから内向して考えを広げていく姿勢を観ます。次に「ヽ」の要点を捉えた下から一呼吸置いた位置より「ノ」を革新の質の方向に勢いよく書くことで、ここまでの考えを自分らしく伸びやかに展開し続けて始めの「ノ」の下より「乀」を保守の質の方向に勢いよく伸ばしクロスさせることでバランスをとり、強い意志を溜めてはアピールしていくと観ます。
接地面がなだらかでありながらも、バネ的要素も観られるところから、おおらかさとタフさ打たれ強さがあると観ます。
まとめますと「父」とは、たくさんの情報の中からまずの情報を選択し、自分の中で取り入れた情報と向き合うことで迷わず強い意思を持ち、落ち着いておおらかに自分の思いや考えを表現していくと観ます。
「母」
「のぼかん」六つの形分けでは「父」と同じく直情の形となります。
これも、自分の価値観に忠実、いつでも、どこでも、誰に対しても自分のスタイルを通すと観ていきます。
文字の理論で観ていきますと、一画目の「く」でその状況にあっての情報の中から、まずはの意思を定め堂々と展開していきます。「く」の上部から「フ」の様な形を書くことで更に情報や圧力をしっかりと受け止めながら、自分が取り組む事に対して範囲を定め四方を壁で囲むことにより、内部に外からの圧力から守られた空間を構築します。
また、一画目の「く」とクロスしてかさなっているところからその意思の強さを観ます。 その空間の中心より上部と下部にそれぞれ「丶」を書くことで、何も仕切りのない何もかもが混在していた空間の中に新たなるポイント、大切にする要素を見出す意思を明確にすると観ます。
接地面が跳ね上がっており、「母」という文字全体をこの一点で踏ん張り支えているところに勝気さと想像を超えた力強さを感じますね。
まとめますと「母」とは、情報や圧力をしっかり受け止めながらも、流されることなく自分の内で大切なもの、必要なものを育み、勝気に力強く表現し続けていくと観ます。
なるほど、文字を分析すると「父」は落ち着いていておおらか、「母」は勝気で力強いと読み取れるのですね。私が持っていた「父」「母」が持つそれぞれのイメージとは逆の結果が読み取れました。
両者で共通しているのは、たくさんの情報の中から「必要なものを選び取る」という部分でしょうか。そして「父」も「母」も「自分の中で取り入れた情報を吟味する」ところも同じですね。
それぞれの伝え方で表現していく時に線だけで構築されている感性の字である「父」はその表現が意図している部分が外からもわかりやすいのに比べ、外からは見えない、見せない箱のような部分を持つ我慢形の字である「母」は表現するものの意図が外からは理解されづらいという特徴もありそうですね。
それぞれの名前に観る個性が「父」となり「母」を生きます。一人として同じ父」「母」はいないわけですが、それぞれの個性たる「父」「母」がこの世に存在し続け、これからも世の中がそうとあり続けるということが自然と理解される時代となっていけば、どれほど小さく狭い世界で苦悩するのが解消されることか、考えるだけでも愉快になってきます。
今は情報が溢れており、ともすると大人でも至極当たり前に情報に流されてしまったり鵜呑みにして自分で考えることをしなくなっている時もあるのではないでしょうか。私自身も誰かの意見や考えをそのまま自分の考えとしてしまっていることに気づきハッとすることがあります。
「母」として、きちんと情報を選び、きちんと自分の中で考えて、自分の意思としたいとあらためて感じました。
また表現するものの意図が見えない。理解されづらいようなので、時には自分の気持ちを丁寧に伝えることも必要かもしれませんね。
こうして文字と向き合うことは、様々な事を感じ、考えるよい機会になりますね。特に何かを考えていて堂々巡りとなってしまった時などに、考えているテーマを言葉にして、その文字を読み解いてみてはいかがでしょうか。辞書にはない意味を見出し納得を得られる機会となるかもしれませんね。
「のぼかん」が気持ちの整理や問題解決の一助となりますように、多くの方に「のぼかん」をお伝えしたいと思います。
ありがとうございました。
令和3年を迎え、早いもので2か月が過ぎ春の訪れを感じる今日この頃です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
皆様の中には春から新社会人としての生活が始まる方もいらっしゃるかと思います。社会に出て組織に属しますと、避けては通れない上司との関係があります。
部下として上司の指示を聞き、行動することが増えてきます。上司の指示には真意が含まれています。それを上手く汲み取り行動するこが大切になります。しかしその真意の受け止め方を間違えてしまうと、その歯車が狂い目的とずれてしまうことがあります。
このように真意を読み取る事は難しく、かつ重要なのですね。
そこで今月の文字の再発見のテーマでは、「真意」の文字をのぼかん的に分析してみたいと思います。
「真意」
のぼかんの六つの形分けでは直情の形となり、自分の価値観に対して忠実であり、外にも内にも何時でも何処でも状況に関係なく自分のスタイルを通すとみます。
まず1画目の「一」で、上からの圧力や情報を受け止め、次にその中央部分へ「丨」を真っ直ぐに下ろすことで、それらをバランスよく仕分けます。
こうしてその情報を左右上下と仕分けることで、取り入れた情報を瞬時に検証して吟味するともいえます。これまでの「十」で構築された情報を、そのすぐ下に3方向を囲まれた「冂」を書くことで、吟味されたものを取り入れる空間を作り、自己の思考の範囲を決めていきます。その中に「一」を2回引くことで、一つのことをこつこつと時間をかけ掘り下げていきます。そして、その空間を「一」で閉めることで、基本姿勢を大切にした考えを構築していきます。
次にその下に少し空間をおき、長めの「一」を引くことで、再度上からの圧力と照らし合わせながら決意を明確にしていきます。そして最後にその下に「ハ」を書くことで、構築された考えを客観的に理解しながら、バランスよく自己の考えとしていきます。
「真」を「意」へ展開します。
まず「丶」でこれまでの「真」の考えを把握します。その下に沿うように「一」を書くことで上からの情報を受け止め、さらにはね返しながらも現実的に内容を理解し、意思としていきます。その下に「ソ」を書くことで、その情報を寄せ集めると同時に左中右と瞬時に判断する空間を作ることで、その中身を絞り充実していきます。
そしてそのすぐ下に先程より長めの「一」を引くことで、再度上からの情報と合わせながら確固たるものとしていきます。さらにその下に少し空間を持ち、3方向を囲まれた 「冂」を置くことで自己の中で思考や展開の範囲を決め、その中に「一」を引くことで掘り下げ、最後に「一」で閉めることで出来た2つの空間で考察するとします。
そしてその少し左下に置く「/」は、革新の質を持ち、勢いよく先程の「日」でした選択を確実にチェックし、次にその右横に書く「L」は保守の質を持つ曲線の空間を作り、基本姿勢を大切にしながら今までの考えを展開すると考えます。その空間の中に、「丶」を書くことで、もう一度自己の中で確認をし、最後にその空間と離れた右横の部分にもう一度「丶」を置き、さらに上からの情報と合わせ確認をしていきます。
つまり「真意」とは、上からの指示をバランスよく仕分けたうえで、自己の中でじっくりと掘り下げ、再度その考えと現実とを照らし合わせたうえでの考えを構築し、行動する時にはさらに凝縮し明快なものとし、最終的には柔軟に向き合いながら確認を繰り返し、しっかりとアピールしていくものなのですね。
まずは正しい情報の受け止め方と仕分け方が重要となります。
しかしながら、ただ仰ぐだけではなくそこに自己の経験や考えを盛り込み確固たるものとしたうえで確認やアピールをしていく基となる要の部分であることがわかります。
まずは素直に受け止め、理解したうえでその状況を読み取る事から始まるのですね。
私自身も、しっかりと相手の真意を読み取ることが出来るように、素直さや柔軟さを持ち続けていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
私達は毎日当たり前に言葉を使い話したり、本を読んだりメールをしたり、メールを受け取ったり、手話であったり、体の不自由な方が目の動きで言葉に変換するという表現の仕方も有るように誰かに自分の思いを伝え、また誰かから思いを伝えられています。
言葉というのは、伝えた相手を笑わせたり、癒す事が出来たり、慰めたり、時には怒らせたり、傷付けたり・・・
自分が発する言葉で相手に良くも悪くも、ずっと心に残り続ける事を言ってしまう時があります。
その言った言葉が良い意味で心に残ればいいですが、自分は何とも思わず発した言葉で相手を不快にさせてしまったり、落ち込ませてしまうことがある程の威力が有るので、十分に気を付けなければならないと思い、今回は「言葉」の文字を分析してみたいと思います。
「言葉」は六つの形分けでは直情の形となり、自分の価値観に忠実で内にも外にも何時でも何処でも状況に関係なく自分のスタイルを通すと観ます。
次に字の理論で観ていきます。
「言」の字はまずアンテナ的要素の「丶」で情報の受発信をし、一拍置いて「ー」で取り入れた情報を受け止め検証し、その下に短い「ー」を一拍置きながら二本引き、横からの情報も交え確実に絞り込み要点をまとめ周りを再確認し、更にその下に三方向が囲まれた「冂」で、今まで吟味し検証してきた情報を全て入れて「一」で閉めまとめます。
「言」で意思としたことを基に「葉」で表現し行動に移していきます。
まず、「一」で「言」で考えてきた情報を受け止め「一」より左寄りに短い「|」を書き交差させ、また右寄りにも同じ「|」を書き交差させ更なる検証をしその識別を確固たるものとし、その下の一拍置いたところに長めの「一」で識別した世界を広げ、その横線の中央より少し右に短い「丨」を少し間隔あけて二本引き、今までの、まとめた情報を更に絞り込んだものをあるがまま受け止め、その二本の縦線の下に「一」を引き、一つの空間として意思を持ちその中に思いを溜めます。
長い「一」の左寄りの余裕の持てるところから、保守の質の「L」を書き、自分のルールを明確にし価値観を徹底させます。
一拍置き、その下に「一」を引き、これまでの事を全て均等に並べては見直して、その最もバランスの取れるところより「|」を引き主張の要点をバランス良く仕分け、更にその下に「八」を書き細分化し、より確実なものを伝えていくと観ます。
大まかに「言葉」の文字をまとめますと、周りの状況をチェックしながら、情報を受け止めては検証をし、横からも情報を取り入れながら、その情報や考えを無駄無く要点を絞り、自分の価値観として、しっかり理解する世界を持ったら周りに出来るだけ分かりやすく伝えていく様と考えられます。
時として言葉は鋭い刃物にもなり、往々にして酷い言葉を投げた側は、すぐに忘れてしまうものです。
自分の言葉が相手に与える大きな意味を考えもしない。これは、私自身も気を付けなければならないと思います。
今回、「言葉」を分析したことを踏まえると、何も考えずに喋っていると思っていても何気なく相手の表情や声のトーン、仕草など色んな角度から情報を取り入れ会話をしていたと改めて思いました。
何気なく情報を取り入れながらも、聞き上手、話し上手になり「言葉」を発したいものだと感じ入りました。
ありがとうございました。
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